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ドナルド・トランプ大統領(Photo by Alex Wong/Getty Images)

3月11日の月曜の朝、サマータイム(夏時間)の開始で寝不足気味のアメリカ人を待っていたのは、サマータイムを恒久化しようというドナルド・トランプ大統領の提案だった。1年に2回、時間を変えなくてはならないことに大統領も辟易しているようだ。

アメリカのほとんどの家庭では毎年、3月の第2日曜日の朝に時計の針を1時間進める。2019年は3月10日にサマータイムが始まり、11月3日に終了する予定だ。しかし、トランプの提案が実現すれば、今年の11月に時間を戻す作業は必要なくなる。

トランプは3月11日の早朝、ツイッターに「今のサマータイムで固定しても、私は大丈夫だ」と投稿した。もしかしたら、彼も睡眠不足を感じていたのかもしれない。

サマータイムは、米国では第1次世界大戦中の1918年に、燃料と資源を節約し労働時間を延ばすために初めて導入された。この制度は戦後すぐに廃止になったが、第2次世界大戦中に再び導入され、1966年にリンドン・ジョンソン大統領が「統一時間法(Uniform Time Act)」に署名した。

サマータイムのメリットについては今でも議論が続いている。推進派は省エネ効果を訴えているが、反対派はその効果の根拠が曖昧だと主張している。

今回トランプが提案したのは、今年の11月に時間を戻さないことで、サマータイムを恒久的に標準時間とすることだ。つまり、アメリカは1年中サマータイムで動くことになる。ただし、ハワイやアリゾナ州など、ほとんどの地域でサマータイムを採用していない地域もある。

サマータイムの導入は各州で選択できるが、サマータイムの恒久化が決まれば、州単位で選択できないことになる。サマータイムを標準時間とする法案はフロリダ州やメーン州、マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、そしてロードアイランド州など、複数の州で推進されている。しかし、最終的には連邦議会が連邦法の改正を承認し、大統領が署名しなくてはならない。

トランプ大統領のツイートを見る限り、サマータイムを恒久化する法案が手元に届けば署名するだろう。フロリダ州が提案した「Sunshine Protection Act(日光保護法)」は現在、議会での審議が保留になっており、採決が行われる見通しは立っていない。この動きが前進するかどうかは、時間が経ってみなければ分からない。

編集=上田裕資

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