袖山:また、特許関連での支援をいただいています。専門家をご紹介いただき、特許の具体的な戦略について相談をしています。
難波:投資家個人で伝えられることは限界もあるので、いかに投資先企業にあった解決策を持った人を紹介できるか、その「ハブ役」にうまくなれたらと意識しています。
嶋田:今後については、資本政策、事業開発、顧客開発、組織開発と4つの軸があります。僕らの目標は「世界中で誰でも使えるRPAにしていく」。そのためにいまは、技術的に磨くところにスコープを置き伸ばしていくフェーズ。並行して顧客開発、それを見据えた組織開発をする。プロダクトの成長と顧客開発の成長、組織の成長、この成長の3軸を合わせていくことを大事にしていきたいです。RPAは欧米では市場が顕在化してきている中で、早く一歩頭を抜け出していかなければいけないですから。
難波:RPAは言語も関係ないツールで、世界規模で展開する可能性もある。世界中の人々から利用され、エクスポネンシャルな成長を遂げる──それが期待するところですね。
なんば・としみち◎WiLパートナー。2003年立命館大学国際関係学部卒業後、サイバーエージェント入社。07年に渡米、翌年サイバーエージェント米国支社を設立し、代表に就任。その後、サイバーエージェント・ベンチャーズを経て、13年10月より現職。主な投資先は、トレタ、SmartHR、キャスター、エブリー、グルーヴノーツ。
しまだ・みつとし◎BizteX代表取締役Founder/CEO。J-フォン、ボーダフォン、ソフトバンクで法人事業に約14年従事。新規事業開発室長などを歴任し、2015年にBizteXを創業、現在に至る。
そでやま・たけし◎BizteX取締役CTO。伊藤忠テクノソリューションズ、アリエルネットワークを経て、BizteXでは共同創業としてプロダクトをゼロから開発した。