難波俊充がパートナーを務めるWiLは18年8月、同社への投資を実行し、支援をしている。
難波:嶋田さんとの出会いは、3年前。共通の知人で尊敬する先輩経営者からの紹介でした。私たちの投資ステージとして起業直後は早すぎたため「何でも相談してください」と。その後も都度都度、壁打ち役として話をしてきました。そこで感じたのは、目標を決めたら短期間でガッと実行するスピード感がある一方、ソフトバンクアカデミアやグロービス経営大学院に通うなど勉強熱心で、周りのアドバイスも素直に取り入れながら成長していくタイプの経営者。僕が伸びると思う起業家像と合致しました。
嶋田:共通の知人は、難波さんのサイバーエージェント時代の先輩で、僕のソフトバンク時代に一緒に仕事をしていた人。彼の後押しもあり、起業しました。世の中に価値を提供するという観点から考えると、自ら学んで吸収すること、一緒に達成する仲間を作っていくことはすごく大切にしています。
難波:ご縁の部分が大きい投資でした。シードラウンドで同社に投資をした、ジェネシア・ベンチャーズの田島聡一さんを紹介しました。また、経済産業省が主催しWiLが運営を担っているイノベーター育成プロジェクト「始動」に嶋田さんが参加され、メンターだった英VCアトミコ日本代表の岩田真一さんが袖山さんを紹介してくれた。様々なつながりから現在のチームが形成されていきました。
袖山:僕も起業をと思っていたのですが、嶋田の「クラウドRPAでグローバルトップを目指す」という視座の高さ、熱量、行動力、人間的魅力、それにプロトタイプを作る過程で、みんなの意見を取り入れる現代的なリーダーである点に惹かれて参画しました。
嶋田:難波さんに投資いただいたのは、(1)BtoB事業を伸ばした経験、(2)お互いのフィット感、(3)顧客とのネットワークがあり、かつグローバルのネットワークもあるという3つの理由です。長い付き合いで僕らのことをよく知ってくれており、「私たちの事業だからこうしよう」と起業家目線で語ってくれる点も大きかったです。