そんなUターンラッシュで賑わうことが予想される東京・羽田空港には先日、複合商業施設「THE HANEDA HOUSE」がオープンした。
第1旅客ターミナル5階に位置する同施設には、「通過する場所から滞在する場所へ」をコンセプトに飲食からフィットネス、リラクゼーションまで、“コト体験”を提案する店舗を中心に14店舗が出店している。
総面積250坪、生バンドの演奏も楽しめるエンタテインメント空間
数ある店舗の中でもひときわ目を引くのが、総面積250坪で国内外のアーティストのライブや生バンドによる演奏が楽しめるエンタテインメントレストラン「Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」。11時から23時までオープンするこのオールデイダイニングをプロデュースするのは、LDH kitchenだ。
目の前に広がる羽田空港の滑走路。離陸する飛行機が間近で見られる
同社はEXILE、三代目J SOUL BROTHERS from EXLE TRIBEなどのマネジメントを手がけるLDH JAPANのグループ会社。中目黒・恵比寿を中心に、これまでに13店舗の飲食店をプロデュースしている。
そんなLDH kitchenが羽田空港に飲食店をオープンした理由は何か。オープニングイベントで同社の鈴木裕之CEOは、「『通過する場所から滞在する場所へ』という羽田空港側の想いに共感したから」だと話した。
「打診は羽田空港側からあり、話を聞いたときにLDH kitchenのコンセプトでもある “食事もエンタテインメント” が体現でき、寛ぎとワクワクを同時に楽しめる大人のエンタテインメント空間を提供できるのではないか、と思いました」
店舗の特徴は大きく3つ、景色と生演奏と食事メニューだ。
目の前に広がる羽田空港の滑走路
特徴のひとつは、羽田空港ならではの滑走路を望む景色だ。お昼であれば、離陸する飛行機の姿が間近で見られ、夜には美しい夜景も一緒に味わうことができる。
国内外のアーティストのライブや生演奏
2つめの特徴が店内に併設されているステージで、国内外のアーティストのライブや生バンドによる演奏が楽しめることだ。オープニングイベントではラッパーのMABU、R&BシンガーのJAY’ED、そして“キャプテン”のニックネームで知られ、EXILEのライブツアーのミュージックディレクターを務めるKENJI SANOがバンドメンバーと一緒に登場。ライブと演奏を披露した。
また、EXILE ATSUSHIもサプライズで出演。12月24日にリリースされた「With you ~Luv merry X’mas ~」のほか、ブルーノ・マーズのカバー曲「Just the Way You Are」を披露。壇上でEXILE ATSUSHIは「今後も時間があれば、LDH kitchenに来て演奏を披露したいですね」と語り、イベントに訪れていた約260人ほどのファンやメディアを沸かせた。
LDH kitchenの鈴木は「LDH JAPAN所属のアーティストはもちろんのこと、プロダクション・レーベルの垣根を越えて、さまざまなアーティストが出演できようにしていきたい」とイベントで今後の意気込みを語った。
既存店舗の人気メニューと限定メニューを用意
3つめが料理のラインナップだ。「Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」では既存店舗の人気メニューに加え、限定メニューの「USアンガス牛のTボーンステーキ」やマッケンチーズ(マカロニ・アンド・チーズ)を使った「Mac’n cheeseバーガー」、ごはんとうどんを掛け合わせた「おじやうどん」など、豊富なメニューが用意されている。単価は平均1500円ほど。
また、EXILE TETSUYAが手がけるコーヒーショップ「AMAZING COFFEE」の5号店もオープン。ここでは、テキーラ・マエストロ資格の持つEXILE USAがプロデュースのテキーラ「HAPPiLA(2019年2月発売予定)」を先行してメニュー化される。
そのほか、「テキーラサワー」やテキーラカクテルの定番「パローマ」など、お酒が苦手な人でも飲みやすいカクテルなどこが用意されているという。
日本の玄関口である羽田空港にオープンした「Live & Restaurant LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」は今後、LDH流のエンタテインメントと日本の食文化を掛け合わせた「食とエンタメ」の価値観を国内外に向けて発信していく場所にしていくそうだ。
世界最大の広告祭「カンヌライオンズ」に登壇するなど、ここ数年で世界に向けた取り組みを行っているLDH JAPAN。同社のことを「EXILEの事務所」という視点だけで捉えるのは、もはや時代遅れなのかもしれない。