フライドポテトに関しては、1本ずつ10本までと数えるよりも、容器1つ分や一握りで数えることに慣れているかもしれない。しかし、米紙ニューヨーク・タイムズに先ごろ掲載された記事によると、ハーバード大学T. H.チャン公衆衛生大学院のエリック・リム教授(疫学・栄養学)は、「食事にサイドサラダとフライドポテトが6本つけばよいと思う」と述べている。
6パックではなく、口を6回いっぱいにできる量でもなく、バケツ6個分でもない。フライドポテトを1本、2本と数えて6本だ。
この「6本」という数字は、ソーシャルメディア上で辛辣(しんらつ)な反応を受けた。
キース・ワグスタッフ(@Kwagstaff)は「人類史上、フライドポテトを6本食べてやめた人はいない」とツイート。またホープ・マリー(@thenextnp)は「私の生活には、このようなネガティブな話は必要ない。#GiveMeAllTheFries(フライドポテトを全部私にちょうだい)」と反論した。また、米紙ニューヨーク・ポストには、記者のハンナ・スパークが「Eat more than 6 French fries and risk your life, expert says(フライドポテトを7本以上食べると生命に危険 専門家が語る)」と題した記事を掲載し、リムの言葉に対する反応をまとめている。
リムはこうしたコメントに対し、自身の発言を明確化するべく次のようにツイッターで回答した。
「NYタイムズ紙における私の提案は、フライドポテトが欲しいけれども、デンプン爆弾のように大量に食べたくない人を満足させる魅力的な選択肢として、少なめの量のフライドポテトをレストランで提供すればよいのではないかという意図だった」
フライドポテトが健康にとても良いと主張する人は少ないだろう。ポタシウム(カリウム)やリン、ナイアシン、葉酸が含まれているため栄養価が全くないわけではないが、過剰な炭水化物やトランス脂肪、飽和脂肪、大量のナトリウムなど、健康に悪い成分を含むことがあるためだ。