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ジェフ・ベゾス(Photo by Alex Wong/Getty Images)

ジェフ・ベゾスは9月13日、20億ドル(約2240億円)規模の慈善ファンド「Bezos Day One Fund」を立ち上げたとツイッターで宣言した。

このファンドでベゾスは、ホームレスの家族の支援と、教育分野の支援を行う。その1つ「Day 1ファミリーファンド」は、ホームレスの家族向け施設を運営する団体などを支援する。

もう1つの「Day 1アカデミアファンド」の資金は、低所得者層が住むエリアに、無料でモンテッソーリ教育が受けられる幼稚園を、複数建設するために用いられる。モンテッソーリ教育は子供の自主性を育てる教育法として知られ、米国では4000カ所以上でこの教育が実施されているという。

今回の慈善ファンドは、ベゾスがツイッターでどの分野への支援が望ましいかと人々に尋ね、その結果集まった要望をもとに具体化した。ベゾスは今年6月に、アイデアが固まったことを報告し、「夏の終わり頃には発表する」と述べていた。

アマゾンの株価は9月19日現在で、1株1990ドルとなっており、20億ドルの寄付を行うために、ベゾスは100万株ほどを手放せばいいことになる。それでもベゾスの手元には7800万株近くが残る。

今回の「Bezos Day One Fund」はベゾスがこれまで行った寄付活動のなかで最大のものになる。今年1月にベゾスは、移民の高校生たち1000名の大学の奨学金を支援する目的で、3300万ドルを「TheDream.US」と呼ばれる団体に寄付していた。

TheDream.USはバラク・オバマ前大統領が、2012年に導入した移民政策である「DACA(若年移民に対する国外強制退去の延期措)」で保護された、ドリーマーと呼ばれる若者たちを支援する組織だ。幼少時に親に連れられて米国に不法入国したドリーマーたちは、DACA制度のもとで、強制国外退去処分を免除されている。

しかし、ドナルド・トランプは昨年9月に、DACAを撤廃する方針を決定。その後、各地で反発の声が噴出しており、撤廃の実現には至っていない。

ベゾスが今回、ファンドのネーミングに用いた「Day One(デイ・ワン)」という言葉は、「常に“Day One(ビジネスを始めた日)”のつもりでアマゾンを運営する」というベゾスのメンタリティに由来する。彼は1997年の上場以来、株主に向けた年次書簡に「最初の書簡」を添えている。

アマゾンの企業ページには、企業理念「Every day is still Day One」とともに、「毎日が常にDay Oneであることがアマゾンを支える力となり、刺激となっている」と記されている。

編集=上田裕資

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