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metamorworks / Shutterstock.com

調査会社「Pitchbook」のデータによると、ヘルスケア関連のスタートアップに対するベンチャーキャピタルからの出資は今年、8月までの累計で年間の過去最高額に達した。2018年のあたまから8月までの期間に、200億ドル(約2.2兆円)以上の資金が1186件のディールに注がれた。これは前年比59%の増加で、10年前と比較すると180%近い伸びとなっている。

この分野では血液検査ベンチャーの「セラノス」創業者のエリザベス・ホームズらが、投資家らに対する詐欺行為を行ったとして起訴され、近く正式に解散すると報道されたばかりだ。しかし、その影響は他のヘルスケア企業には及んでいない。

バイオテクノロジーのスタートアップ企業の調達資金額は、今年3月時点で2013年全体の額を上回り、その後も上昇トレンドは継続した。今年8月単体の調達額は昨年8月と比較すると約11%の下落だが、それでも118件のディールに19億8000ドルの資金が集まった。

10年前の2008年8月の調達額は、86件のディールに対し9億5000万ドル。5年前の8月は127件のディールに対し10億ドルだった。

また、今年8月に再生医療薬品企業「サムメッド(Samumed)」は4億3800万ドルを調達したが、これはVCではなくプライベートエクイティによる調達だったため、Pitchbookの集計対象とはなっていない。サムメッドはまだ認可薬品を一つも持たない企業だが、評価額は124億ドルとされている。

一方で、今年8月に最大のVC出資を獲得したのが、コンシェルジュスタイルの初期診療を手がける「One Medical」で、カーライル・グループから3億5000万ドルを調達した。創業11年のOne Medicalの評価額は15億ドルとされている。

製薬及びバイオテクノロジーのセクターで、今年8月に最大の資金調達を実施したのは、ガンの「光免疫療法」を開発する楽天アスピリアン(旧アスピリアン・セラピューティクス)だった。

同社は楽天創業者の三木谷浩史が、自身の父が2012年にすい臓がんと診断されたことがきっかけとなり立ち上がったカリフォルニア州本拠の企業で、三木谷個人が1億5000万ドル(約167億円)を出資した。

編集=上田裕資

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