ボルボの最も小さなSUVに当たるXC40だが、欧州の最優秀車であるヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤー賞を獲得。また、7月半ばに発表されたばかりのXC40は、ユーロNCAP衝突実験で5つ星という最高評価を獲得し、最も安全なクルマの一つとして認められた。
正直なところ、ボルボの高い安全性は当たり前になっている部分もある。それより驚くのはデザインだ。例えば、BMWのSUVをチェックしても、X1、X3とX5の差があまりわからない。確かに、ボルボのXC40、XC60、XC90のヘッドライトやグリルのあたりは一貫性がある。北欧神話に登場する神が持つハンマーをモチーフにした、T字型のLEDヘッドライトはドイツ勢と比べても、最も格好いい分野に入るだろう。
例えば、XC40の高めのヒップラインとスタイリッシュなCピラーを他と比較してみると、さりげない独自性を持っている。また、白黒のツートーンの塗装はかなり効いていると思う。はっきり言って、どのカーメーカーのデザインの進化を見ても、一番褒めるべき車はボルボだ。10年以上前の「道を走るレンガ」だった時代から、ドイツ勢と真っ正面から戦えるカッコ良さに生まれ変わっている。
そして、日本のユーザーにとって、一番気になるポイントはサイズだろう。全長442cm、全幅187cm、全高166cmをもつXC40は、ボルボのSUVの中で最も日本の道路事情に合うサイズだ。やはりスウェーデンの誇り、イケアの家具などもサイズとデザインテーストを日本向けも揃えているが、同様にXC40のサイズやデザインがボルボSUVの中でも一番好かれるかもしれない。スムーズに駐車も可能だ。