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IgorZh / Shutterstock.com

生まれたばかりの惑星の姿が世界で初めて撮影された──。惑星誕生の過程については様々な説があるが、天文学者たちの努力により、惑星がガスや塵を集めながら成長していくプロセスが初めて確認された。

ドイツのマックスプランク研究所(MPIA)の科学者らの研究チームは、以前から若い惑星を持つとされる恒星の「PDS 70」に着目していた。

「星が新しく形成されるとき、赤道の周りに塵や岩石、ガスが渦巻く円盤が発生することが知られている。その円盤から惑星が生まれると考えられるが、これまで観測できた例はごく少ない」と、MPIA のMiriam Kepplerは説明する。「ここで課題となるのは、そのような初期の惑星が円盤の中に隠れていて、見えにくいことだ」

研究チームは、南米チリの天文台にある超大型望遠鏡VLTと「SPHERE」と呼ばれる系外惑星観測用の機器を用い、円盤状のガスと塵を観測した。その結果、重力によって"すきま”を生じさせている惑星の赤ちゃんを発見したという。

チームはすぐに調査を始め、スペクトル分析によって大気に雲があることも突き止めた。画像には円盤の中央にガスや塵のない“すきま”のようなものが写っていた。このスペースは惑星の形勢によって生じたもので、以前から学者たちが唱えていた説を裏づけた。

「SPHEREのような強力な天体観測装置の運用開始から10年で、ようやく生まれた直後の惑星が発見できた。長年の夢がついにかなった」とMPIAのシニアディレクターで論文の上席著者のThomas Henning教授は述べた。

今回の発見に関する研究は2つの論文にまとめられ、学術誌「Astronomy and Astrophysics」およびMPIAのウェブサイトに掲載されている。

編集=上田裕資

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