マッカートニーによると、いくつかの契約書類にサインが必要だが、合意のめどは立ったという。「今回のアルバムは素晴らしいものになる。まるでレコーディング現場に居合わせたかのようなサウンドが楽しめる。これはリマスターならではのメリットだ。いくつかのデモ音源も用意されており、ジョンのボーカルやギターも楽しめる」と彼は述べた。
マッカートニーはアルバムの発売日にはふれていない。彼は両A面のシングルをリリースしたばかりで、先日はリバプールのパブで新曲を披露していた。ホワイトアルバムのオリジナル盤は1968年11月22日に英国で発売され、米国ではその3日後に発売された。
今回のリイシュー盤も同時期のリリースが期待されている。昨年発売された「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の50周年記念版も、オリジナル盤の発売日と同じ日にリリースされていた。リンゴ・スターはその数日後の取材で、ホワイトアルバムや「アビーロード」の豪華版の発売を望んでいると述べていた。
2016年に90歳で亡くなったジョージ・マーティンの息子で、音楽プロデューサーのジャイルズ・マーティンも、昨年のインタビューでホワイトアルバムのリミックス予定について述べていた。
ファンの間ではこれまで未公開のデモ音源についての議論が交わされている。「Child of Nature(レノンの『ジェラス・ガイ』の原曲とされる)」や「Circles」、さらにロングバージョンの「Helter Skelter」や「Sour Milk Sea」「Not Guilty」「Junk」といった楽曲が話題にのぼっている。これらの音源はスタジオ収録のものと自宅収録のものがある。
果たしてこれらのデモ音源がリイシュー盤に含まれるかどうかは定かではない。筆者は先月の時点で今回の情報を入手し、EMI及びユニバーサルミュージックの関係者にコメントを求めたが、回答は得られていなかった。