朝食用のシリアルやクッキーからサラダのドレッシング、スムージーまで、砂糖は多くの食べ物に含まれている。私たちがそうとは思わない多くの食品の中にも、忍び込んでいるのだ。
甘党の人でも、体は実際には砂糖を欲していないかもしれない。米医学誌JAMAインターナル・メディシンに発表された研究結果によれば、砂糖を多く含む食事は心臓疾患によって死亡するリスクの上昇との関連があるとされている。
ただ、甘いもの食べるのを完全にやめてしまう必要があるというわけではない。砂糖の全てが健康に悪いわけではないのだ。果物や野菜に含まれるフルクトース(果糖)、乳製品に含まれるラクトース(乳糖)など食品に含まれる甘未成分は、炭水化物の供給源として欠かせないものだ。
本当の悪者は、食品の製造過程で風味や口当たりを良くするために添加される砂糖だ。さらに、専門家によれば、多量の砂糖が添加されているノンファットヨーグルトやトレイルミックス、ソース類といった食品には、食物繊維やビタミン、ミネラルといった有益な栄養素が含まれていないものが多い。
カロリーがあるだけで栄養価が低いこのような食品ばかりを摂取していると、代謝に悪影響が及び、空腹感が続き、より多くの砂糖を欲することになる。
だが、食べ方を賢く調整すれば、砂糖の摂取量は簡単に減らすことができ、体調を整えることができる。そのための簡単で効果的な方法は、以下の5つだ。
・砂糖入りの飲料をやめる米国人の場合、普段の食生活で摂取している添加された砂糖のうち、約40%は炭酸飲料やエナジードリンク、フルーツジュース、砂糖入りの紅茶やコーヒーといった飲料に含まれるものだという。
これらの飲料の代わりに、水やフルーツウォーター、新鮮な果物でつくったフルーツジュース、自家製のスムージー、ハーブティーやフルーツティーなどを取るようにしてみよう。
・脂肪分とタンパク質を多く含む食品を選ぶ一般的な認識とは異なり、ヨーグルトやスムージー、シェイクは低脂肪の方が多くの砂糖を含んでいる。スーパーマーケットで買い物をするときには、低脂肪や無脂肪ではなく、食物繊維やタンパク質などを含んだ全脂肪のタイプを選ぶようにしよう。また、全粒の穀類、新鮮な果物や野菜、魚、卵を選ぶことで、より満腹感が得られ、血糖値を安定させることができる。どうしても甘いものが食べたいという欲求も、抑えることができる。