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リケジョの「自動車ジャーナリズム」

MINI Cooper SD 5Door(photograph by Tsukuru Asada (secession) )

ロンドン郊外にあるヒースロー空港から北西に向かって1時間ほど走ると、緑豊かなオックスフォードにたどり着く。いかにも工場といった風情のエントランスをくぐると、赤レンガ造りの時代がかった建物が見えてくる。

BMWグループの資本を得て、ニュー・MINIが復活したのは2001年と、わずか17年前にすぎない。が、オックスフォード工場そのものの自動車工場としての歴史は、100年を優に超える。

長らく不振だった英国経済の悪化を受けて、数多く存在した自動車メーカーは統廃合を繰り返し、残された数社もようやく息をしているような有り様だった。そんな英国のメーカーは2000年前後からアメリカやドイツの資本を得て、ようやく産業としての息を吹き返し、今日に至っている。

実際、BMWグループがオックスフォード工場を手に入れた段階では、工場内はほとんどオートメーション化されておらず、「まるで1960年代のままだった」という。

しかし、今現在のニュー・MINIの工場に足を踏み入れると当時のイメージからはがらりと様変わりした近代的な生産ラインが目に飛び込む。そんなモダンな工場で、コロンと丸いフォルムのニュー・MINIが色とりどりのボディカラーをまとい、整列しながら組み立てられていく様子は、どことなくユーモラスに映る。

生まれ故郷から遠く離れた極東の都市である東京でこのクルマを見ても、明らかに個性を放つ。同時に、想像以上に実用的であることも特筆すべきだ。

5ドアゆえに後席に気軽に乗り込めて、全長×全幅=4015×1725mmの実用的なボディサイズのおかげで街中でもストレスなく走り抜けながらもたっぷり荷物を積める。郊外に向かってステアリングホイールを切り、アクセルペダルを踏み込めば、2リッター・ディーゼル・エンジンから力強いトルクがデリバリーされて、キビキビとした走りを披露する。

自動車デザインの鬼才、アレック・イシゴニスが初代MINIで目指したのは“移動のためのミニマルなパッケージング”であったが、ニュー・MINIでは“現代における快適な移動”がミニマルな形で再定義されている。



DATE
駆動形式 : FF
全長 : 4015mm
全幅 : 1725mm
全高 : 1445mm
最高出力 : 125kW(170ps)/4000rpm
価格 : 3940000円(車両本体価格・税込み)
問い合わせ : MINI カスタマー・インタラクション・センター 0120-3298-14

BMWグループが取り組む、
デジタル・パーキング・ソリューション

「『駐車』という課題に取り組み、デジタル・パーキング・ソリューションの分野で世界をリードする提供者となります」と、BMWグループの顧客関係およびデジタル・ビジネス・イノベーションを担当する取締役であるピーター・シュヴァルツェンバウアー氏が語るように、駐車場を探すということは、モビリティ・サービスにおけるペインポイントのひとつ。

なんと都市を走るクルマのうち、最大30%が駐車場を探しているという。衝撃的な数値だが、事実である。



それを解消することがストレスのないモビリティ社会につながるはずだ。BMWグループは、推進する将来モビリティに関する戦略「Number ONE > NEXT」の一環として、今年1月に全米最大のモバイル・パーキング・サービスを提供するParkmobile LLCを買収。快適なモビリティライフにも意欲的に取り組んでいる。

text by Yumi Kawabata edit by Tsuzumi Aoyama

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