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リケジョの「自動車ジャーナリズム」

photograph by Tsukuru Asada

ひと目で恋に落ちそうなグラマラスなアピアランスをもち、走りの面では正真正銘のスポーツカーでありながら、大人4人が乗れる室内空間をもち、週末のロングドライブのための荷物も積める。そんな都合のいいクルマなんて世の中にあるはずがない……と思っているなら、マセラティ「グラントゥーリズモ」をぜひ試してほしい。

そもそも、グラントゥーリズモとは、英語のグランド・ツーリングを意味しており、大陸を長距離移動するにあたって、快適な居住空間と十分な荷室を備え、かつ高速での移動にも耐える高性能モデルを指す。マセラティ「グラントゥーリズモ」もまた、その伝統に則っている。

同時に、イタリアン・スポーツカーらしい2ドアの流麗なスタイリングは、モダーン・クラシックのお手本のようである。フェラーリ製自然吸気V8エンジンを収めたロングノーズとショートデッキをもつ、伝統的なスポーツカーらしいスタイリングに加えて、上下を狭めたグラスエリアもまた、スポーツカーのセオリーに則っている。

いざ、ドアを開けて、ドライバーズシートに滑り込むと、サイドサポートの張り出したシートに包まれるかのようだ。アルカンターラ製のステアリングホイールを握ると、背後にパドルシフトの存在を感じて、スポーツカーの血脈であることを知る。

イグニッションを回してエンジンをかけると、フロントに搭載されたV8エンジンが唸りを上げる。ただただ速さを求めるのではなく、町中でも乗りやすいトルクフルな点も評価に値する。レベル2の自動運転の機能を備えるゆえに、高速道路での長距離移動もごく快適にこなす。

スポーティーでアグレッシブな走りができるだけでなく、日常での用に耐える洗練されたグラントゥーリズモ。これこそがマセラティの魅力だ。

“新しき酒を古き革袋に入れる”の故事に反するようではあるが、一見すると、クラシックなクーペのようではありつつ、中身はすべてが最新である。同時に、マセラティの伝統に則って、あくまでイタリアン・ラグジュアリーを体現したグラントゥーリズモであることを重視している。



DATE
駆動形式 : FR
全長 : 4910mm
全幅 : 1915mm(サイドミラー含まず)
全高 : 1380mm
最高出力 : 338kW(460ps)/7000rpm
価格 : 18,900,000円(税込み)
問い合わせ : マセラティ コールセンター(0120-965-120)

スペインに吹く東風のイメージと、
高度な運転支援技術を搭載した「レヴァンテ」

マセラティの過去の名車には、風の名をいただくモデルが数多く存在する。サハラ砂漠から吹く乾いた風を意味する「ギブリ」、ペルシャ湾沿岸に吹く砂塵を含んだ風を意味する「シャマル」といった先例に続き、待望のSUVが「レヴァンテ」の名で登場したのだ。“スペイン北東部に地中海から吹く東風”から名をいただき、SUVとは思えない俊敏な走りを提供する。



2017年3月に追加された3リッターV6ディーゼルエンジン搭載のモデルでは最高速230km/h、停止から100km/hまでを6.9秒で加速する走行性能を持ちながら、CO2排出量は189g/kmに抑えられている。2018年モデルからはレーン・キーピング機能、緊急ブレーキなど、現代の基準に沿った高度運転支援機能が充実している。

この機能は従来からの3リッターV6ガソリンエンジンを積む、標準の「レヴァンテ」とスポーティ版となる「レヴァンテS」にも、同時に追加されている。

text by Yumi Kawabata edit by Tsuzumi Aoyama

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