大切なのは、この順序でフィードバックすることだ。以下に、頻繁なフィードバック体系の正しい使い方と、誤った使い方の例を示す。
【正しい使い方】
「あなたは仕事の振り分けがうまいですね。一度に6つのプロジェクトを管理してやり遂げたのは素晴らしいです! 週に1度のチーム会議ではメンバーに対し、すべきことやその根拠、スケジュールを明確に理解させてくれました」
「改善してほしい点は、プロジェクト完了後にクライアントへ連絡し、自社に対するフィードバックを引き出すこと。標準的な一連の質問を投げかけることで、私たちのクライアントケアを定型的に評価しても良いです」
【誤った使い方】
「あなたは、プロジェクト完了後のクライアントへの連絡を、しばしば忘れますね。そこは本当に改善の余地があります。そうしたクライアントとの会話があって初めて、プロジェクトは完了するのですよ。私たちのサービスで改善できる点を見つけ出す努力をあなたがしなければ、クライアントを他社に取られてしまうかもしれません。そんな余裕はわが社にはないでしょう?」
誤った使い方の方では、うまくいった点に触れていないばかりか、まずかったところの批判に終始してしまっていることに注目してほしい。
チームのメンバーは皆、自分の持つリソースの範囲内でベストを尽くしている。頻度の高く建設的なフィードバックにより、誰もが改善する可能性はある。まずは1カ月間試してみて、何が起こるか確かめてみると良い。チームのメンバーには、上記のフォーマットに沿ってフィードバックさせることを忘れずに!