シグナとイプソスが18歳以上のおよそ2万人を対象に行った調査の主な結果は、次のとおりだ。
・ 「常に/ときどき孤独を感じる」─46%
・ 「取り残されていると感じている」─47%
・ 「自分を本当に理解してくれる人がいると思うことはほとんど/全くない」─27%
・ 「有意義な人間関係を築けていないと感じる」─43%
・ 「他者から孤立していると感じる」─43%
・ 「人に親近感を持つことはほとんど/全くない」─20%
・ 「話せる人がいないと感じる」─18%
・ 最も孤独を感じているのは、Z世代(18〜22歳)
社会的問題
最も孤独を感じていないと見られるのは、どのような人たちだろうか。どの程度を「適切」とするかに関わらず、適切な長さの時間を睡眠、運動、仕事、家族との会話などに充てていると答えた人たちだ。
また、フェイスブックなどのソーシャルメディアが孤独と闘うのに役立つと思う人もいるかもしれない。だが、この調査結果によれば、頻繁にソーシャルメディアを使う人とそうでない人たちの孤独感の程度には、違いは見られなかった。
米国の公衆衛生部門のトップ、医務総監を務めたビベック・マーシーはハーバード・ビジネス・レビュー誌への寄稿で、「健康問題としての孤独がまん延している」「孤独を感じる人の割合は、1980年代から倍増している」と指摘している。「米国の成人の40%以上が孤独を感じると訴えているが、研究結果によれば、その割合はさらに高い可能性もある」という。