3月26日、フォーブスは“アジアを代表する若手”を讃える「30アンダー30」のアジア版を公開した。30アンダー30はスポーツやアート、テクノロジー領域から小売業まで、合計で10の分野から“30歳未満の注目すべき人物”を30名ずつ選出するもの。アジア版の公開は2016年から始まった。
ここでは本年度の選出者のなかから「スポーツ及びエンターテインメント」分野のメンバーを紹介する。初年度の2016年には日本から田中将大や錦織圭、内村航平らが選ばれた。また、昨年はサッカーの香川真司や水泳の萩野公介らが選ばれていた。
2018年の「30アンダー30」アジアに選出された、日本人スポーツ選手は下記の通り。
羽生結弦(23)/フィギュアスケート選手
松山英樹(26)/プロゴルフ選手
大谷翔平(23)/プロ野球選手
高梨沙羅(21)/女子スキージャンプ選手
昨年度はスポーツ部門で選ばれた日本人は2名のみだったが、今年はその倍の4名となった。羽生結弦や高梨沙羅らは、2月の平昌オリンピックでの活躍ぶりが評価された。
また、2017年に米国の「ロサンゼルス・エンゼルス」に移籍した大谷翔平に関して、フォーブス記者のCarla Thomasらは大谷が米メディアで「日本のベーブ・ルース」と呼ばれていることを取りあげた。プロゴルフ選手の松山英樹に関しては「米国人や英国人選手が大半を占めるプロゴルフ界において、松山は日本の期待の星だ」と紹介された。
エンタメ界最注目は「ジャカルタの天才ラッパー」一方で今年の「スポーツ及びエンターテインメント」分野のトップを飾ったのは、インドネシアのラッパーのリッチ・ブライアン(18)だった。ジャカルタ出身のブライアンはラップを始めてまだ1年程度だった16歳当時、“リッチ・チガ”という名でデビュー。「天才ラッパー」として世界的人気を確立した。
2016年にブライアンが公開したユーチューブ動画「Dat $tick」は9000万回近い再生回数を記録。これが契機となり米国のDJのディプロや、ファレル・ウィリアムスらとのコラボも開始しツアーはソールドアウトの人気となった。
現在、米国ロサンゼルスで暮らすブライアンは今年に入り、初めてのアルバム「Amen」をリリースしている。