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神谷卓宏 DL CHASE jAPAN代表

日本のビジネスパーソンの間でも、健康への意識は年々高まっている。政府は長時間労働撲滅の働き方改革を推進し、企業の多くは生産性重視の健康経営に舵を切った。そんななか会社経営者や医者などのエグゼクティブを中心にいまウエイトトレーニングが流行となる兆しを見せ始めている。彼らはなぜ、フィジカル強化に取り組み始めたのだろう。


なぜ、世界のエグゼクティブはウエイトトレーニングを愛するのか

「生活習慣の改善というものにフォーカスを当てると、一般の方々にとって最もストレスになるのが、運動ではないでしょうか。運動には時間的制約、金銭的負担、精神的苦痛が付き物です。日本人の健康意識が高まっているのは確かに事実でしょう。それを後押ししてくれるフィットネスジムもここ数年増加傾向にあります。ところが総体的にみると、参加者数はずっと横ばいで増えていない。(註1)

運動の必要性を感じていても習慣化されていないのです。つまり、生活習慣の改善という名目では、継続的に運動を行っていこうというモチベーションにはつながらない。エグゼクティブと呼ばれる人たちがなぜ、ウエイトトレーニングを日常のなかに組み入れているか。視点を変えるとわかりやすくなります」

(註1)日・米・英の民間フィットネスクラブ産業市場データ
http://www.fitnessclub.jp/business/date/compare.html


こう話すのは、DL CHASE jAPAN代表の神谷卓宏。神谷は、スポーツ界のさまざまなジャンルで活躍しているアスリート、例えば総合格闘技の桜井マッハ速人、HALEO TOP TEAMなどのトレーナーを務めていることで知られている。医療大学や大学院で運動生理学を学び、トレーナーとして順調にキャリアを積み上げてきた。確かなエビデンスに基づいたコーチングはトップアスリートを惹きつける。

また、経営者としては、2016年、東京、中目黒に本格的なウエイトトレーニングジム『ORKA GYM』を立ち上げた。このジムがいまエグゼクティブの間でたいへんな人気を誇っている。神谷のコーチングは、これまでのフィットネスジムのイメージを覆すものだ。何しろ食事制限を設けていないし、生活習慣のアドバイスもない。相手から相談されない限り、率先してそれらのテーマについて話すことがないのだ。

30分から1時間程度、汗を流したエグゼクティブたちは、数か月後、「体が疲れにくくなった」「ぐっすりと眠れるようになった」と喜びの声を上げる。その声がエグゼクティブの間に口コミで広がり、たちまち評判となった。神谷はいったいどんな魔法をかけたのだろうか。

「アスリートは別にして、運動とは本来、楽しんで行う趣味性の高いものです。私が専門としているウエイトトレーニングは、体に負荷を掛けるので苦痛が伴うと思われがちです。しかし筋や骨というのは、強化すればするだけホルモンが生成されやすくなります。これは老化の進行を遅らせ、いつまでも若々しさを保つ体をつくるということを意味します。

ウエイトリフティングやスクワットなどのトレーニングは、もっとも効率的で、すぐにその効果を実感できる点に優れています。女性であれば、瑞々しい肌が蘇ってくる感動が味わえますし、男性であれば活力がみるみる漲ってくる状態になるでしょう。そして、トレーニングの後は、心地よい爽快感に包まれる。これがウエイトトレーニングのいちばんの魅力で、アメリカ人はこの感覚を『FEEL BETTER』と表現します。直訳すると、『いい感じになる』。気分が高揚したり、前向きになったりといったフィーリングを大切にしているのです」

Promoted by DL CHASE jAPAN 文=篠原 洋 写真=後藤秀二 編集=高城昭夫

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