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ESB Professional / shutterstock.com

ビジネス目的の交流会では、誰もが、できれば自分の仕事につながるような人と出会いたい思うものだ。しかし、そのために話す人を選ぶような態度は慎みたい。では、どうしたら効率よく出会うことできるだろうか?

ポイントになるのは、選び方ではない。会話を切り上げられるかだ。話をしていて「自分にはあまり関係がなさそうだ」と思ったときに、いかに失礼なく話を終え、その場から離れられるか。今回はそんな時に役立つスマートな“会話の終わらせ方”を紹介しよう。

1. 自分から声をかける

そもそも、相手と有益な話をできるかは、話してみなければわからない。もし、会場で手持ち無沙汰な人がいたら、こちらから進んで声をかけてみよう。マナーにもかなっているし、実は心理的にも優位にたてる。

誰だって、華やかなパーティーで“ぼっち”は辛い。声をかけられた相手は救われた気分になり、声をかけたあたなは相手にとって特別な存在になる。その一方で、会話は先に声をかけたほうから終わらせやすい。これは電話のマナーと一緒だ。

もし縁が薄いようだったら、話を終わらせるタイミングは、多少、唐突でもいい。知り合って間もないのだ。「貴重なお話をありがとうございます」と言って深く頭をさげ、相手の視線を外してしまおう。そして、頭を上げるのと同時に明るい笑顔で「これからもよろしくお願いいたします」と、あっさり言って終えればいい。

2. 雑談は「相手のメリット」に転換

気づけばもう20分も同じ人と話している。しかも内容が趣味や生まれ故郷など、互いにあまり実りがない話題になっている……。友達になるなら話は別だが、仕事での交流が目的の場合はこの会話はいただけない。よくある勘違いだが、雑談が仕事に結びつくのは、互いの人柄がある程度わかってからの話だ。

会話に弾みがついてしまって終わらせにくい時は、話のネタを替えられないか考えてみよう。自分の仕事とは関連がなくても、相手にとってメリットになる情報であればいい。

例えば、相手がメーカーに勤めているなら、それに近い商品を使っている人の話でもいい。「残念ながら、私自身ではありませんが、〇〇を使ったことのある知人は、△△の機能があったらよいのにと言っていました」など、相手に有益な情報だったら無駄話にならず、話題を転換できる。

3. ネガティブな共感はさける

的外れな返答が2つ3つ続くような相手なら、長く話しても結果は同じだ。いざ仕事になっても、噛み合わないことばかりが続くだろう。的が外れるのは相性ではなく、専門的な知識や経験が足りないからだ。

話が噛み合わないのに、「わからないそぶりは失礼だ」となんとなく話をつないでしまっている場合にこうなることが多い。こんな時は自分から、「私はまだまだわからないことばかりです。いずれ何かご一緒したいですね!」と、切り上げるのが正直だ。

18世紀の経済学者、アダム・スミスは『道徳感情論』(日経BPクラシックス)の中で、「自己の優先は誰も同調しない」と言っている。誰でも、私たちは自分の都合を優先したいことを知っているが、それがあからさまなときには、反感を買うということだ。

無駄な時間を過ごさないように会話を切り上げる。それが得策な場合は実に多いが、実際に会話を終わらせるときは、双方が同じように感じているか慎重に考えながら進めることをお忘れなく。

文=中井信之

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