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金融市場に関する記事を中心に執筆

Jason McCawley / gettyimages

オーストラリア本拠のショッピングモールの運営会社「ウエストフィールド」が、157億ドル(約1.8兆円)でフランスの商用不動産企業「ウニベイル・ロダムコ」に買収されることが決定した。ウエストフィールドの負債額も含めると、買収総額は247億ドル(約2.8兆円)となっている。

世界最大級のショッピングモールの運営事業会社らが事業統合を行うことは、Eコマースの普及によりリアル店舗が苦戦している状況を示している。

ウエストフィールドはニューヨークのワールドトレードセンターや、ロサンゼルスのセンチュリーシティをはじめ米国やイギリスで35ヶ所のショッピングセンターを展開。比較的富裕な消費者らをターゲットとし、数多くのハイブランドの旗艦店や高級レストラン、ジムなどが店を構えている。

今回の経営統合により、世界27都市に展開する不動産価値722億ドルの巨大企業が生まれることになる。

「今回のウエストフィールドの買収は、事業領域の集中と差別化やイノベーションを重視するウニベイル・ロダムコにとって自然な動きといえる。買収によりロンドンのモールや米国の富裕層を対象とした市場を手に入れられる」とウニベイル・ロダムコCEOのChristophe Cuvillierは声明で述べた。

ウエストフィールドはホロコーストを生きのびたフランク・ローウィが、1959年にシドニーで創業した企業。ローウィの資産額は59億ドルとされており、今回の買収により会長職に退くことになる。息子のピーターとスティーブはウエストフィールドの共同CEOを辞任する。

合併後の新企業はパリとオランダの2拠点に加え、ロサンゼルスとロンドンの海外支社を通じて運営を行うという。Cuvillierはウニベイル・ロダムコのCEOと新会社のトップを兼任する。

今回の買収の決議は両社の役員会で、全会一致で採択され、2018年の前半には手続きが完了する見込みという。

編集=上田裕資

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