Nikkeiが情報筋から得た情報によると、アップルは6.1インチ端末ではiPhone Xに用いた高価なOLEDディスプレイは採用せず、LCDを用いることでコストを抑えるという。また、筐体はアルミ製になるという。
さらに、興味深いことに、6.1インチ端末の組み立ては新たに台湾の「Casetek」が手がけることになると伝えられている。CasetekはこれまでiPhoneの組み立て作業を行ってきたPegatronの子会社で、既にこの端末のテスト製造に着手したという。Casetekは過去にiPadの製造を行ったことがあるが、iPhoneの組み立ては初めてだという。
新たな製造業者と組むことで、アップルは鴻海やサムスンへの依存度を引き下げられる。iPhone Xの製造においては、需要に見合うOLEDパネルを供給できる唯一の企業がサムスンだった。
Nikkeiの記事には6.1インチ端末が、いかにコストを抑えた製品になりうるかという話が繰り返し出て来るが、想定される価格にはふれていない。しかし、大画面のスマホが一般化しつつあるなかで、筆者はこの端末が「iPhone SE2」的な位置づけになるのではないかと考える。ただし、今回アップルが「X」という大胆なネーミングを行ったことを考えると、SE2という名前が用いられる可能性は低い。
さらに、アップルは来年、iPhone Xの大型版の「iPhone X Plus」をラインナップに加えるとNikkeiは報じている。サイズはまだ本決まりではないが、6.2インチ、もしくは6.3インチになるという。