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編集者/ライター

TUMI クリエイティブ・ディレクター、ヴィクター・サンズ

ヴィクターがトゥミに入社したのは2003年のこと。すでに市場で高く評価されていたトゥミの製品に新鮮さを吹き込み、より若い消費者をも魅了するブランドにすることが彼の使命だった。いまやブランドはソフトカーボンファイバーをはじめとする新素材を次々に取り入れ進化を続けている。

「トゥミのブランドの哲学として、人を観察することが挙げられます。街で、電車でも、空港でも、人とバッグがどうかかわっているか徹底的に観察します。例えば日本のビジネスパーソンはきちんとテーラードのスーツを着て、その中で個性を表現している。仕事人として真剣にとらえられることを大切にし、装いにはビジネスにとってプラスになることを求めている。ビジネスでは機能だけでなく見た目も大切である、これは私たちが機能性と同時に美しさを追求する理由でもあります」

続けて、ヴィクターはブランドが新製品を続々と開発する理由を説明する。

「トゥミは自分たちをプッシュしています。最先端であろうとし、かつバッグ業界をリードするという志をもっています。そのために常に業界の外をよく観察し、最高の素材を探し続けています。例えば、すでに製品化されている熱可塑性ポリプロピレン複合素材「テグリス」は軍用車両で使われているものでした。人間の命を守れる素材でバッグをつくれば、あらゆるものを守れるだろうと考えました。トゥミに新しいお客さまが増え、求められる製品も様々な方向へ広がっており、トゥミはどのような助けになれるのか常に考えています」

ブランド初のアルミニウム製のラゲージ「19Degree」もそのひとつ。

「クリップの開くときの音までこだわり、工業的にも洗練されたものをつくりました。私も愛用していますが、世界中のあちこちで小さなキズがつき、そのひとつひとつが現地での素晴らしい体験を思い出させます。魂が刻み込まれていくような、エモーショナルに人とつながるプロダクトであると実感しています」

家族、仕事、そして旅が自分の人生では重要と語るヴィクター。彼が旅先で見て、触れたものが次の製品への始まりとなる。バイタリティあふれる彼の存在が、トゥミの進化の原動力だ。


ヴィクター・サンズ◎幼少期からファインアートに触れ、NYのアートスクール、プラット・インスティテュートで工業デザインを専攻しクラストップの成績で卒業。イーストマン・コダックを経て2003年トゥミ入社。16年9月クリエイティブ・ディレクターに就任。

文=青山 鼓

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