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2017.10.28

AIドクターからDNA検査まで、米国の最先端ヘルステック12選

Milles Studio / shutterstock


6. Honor介護者と患者のマッチングサービス

アプリで簡単にプロの介護人と連絡を取ることができ、最短2時間で自宅に呼ぶことができる。薬服用のリマインド、入浴補助や簡単な家事などのサービスを受けられる。

ボードメンバーにアンドリーセン・ホロウィッツのマーク・アンドリーセンがいる。全米12都市でサービスを展開。料金体系はフレキシブルで時間制、長期の契約が必要ないという手軽さも新しい、介護版UBERともいうべきサービス。

創業者 : Seth Sternberg
調達先 : Andreessen Horowitz, Thrive Capita他
セス・スタンバーグ◎同社創業者兼CEO。IBMのM&A顧問やグーグルの製品管理者の経験を持つ。

7. Health TapAIドクターが患者の症状を検診

人工知能をベースに患者の症状を診断、相談に乗るバーチャル・医療コンサルタントサービス。10万人の医師の回答が蓄積され、質問を書き込むと24時間以内に回答。



音声アシスタント端末アマゾン アレクサのサポートにも追加され、声をかけるだけで同社のAIドクターを呼び出せる。解決できない場合は、高画質のビデオやチャットで実際に医師と直接話すこともできる。

創業者 : Ron Gutman
調達先 : Khosla Ventures他
ロン・ガットマン◎同社創業者兼CEO。2006年のWellsphere創業等を経て、10年より現職。「ロックヘルス」アドバイザー。

8. Senselyアバター看護師「MOLLY」が医療法を指示

医師と患者を遠隔でつなぐサービスを提供する。患者はアバターから指示された医療法を実施し、それを医師がモニタリングする。必要ない電話を72%カットできるなどの効果があるという。

創業者 : Ivana Schnur, Adam Odessky
調達先 : StartX, Launchpad Digital Health他

9. Proteus Digital Health体内で消化される超小型センサー

患者が消化可能な超小型センサーを薬と一緒に飲み込むと、腹部に装着したウェアラブル端末にデータが送信される。患者はそのデータをアプリで確認でき、医療関係者もそのデータをもとにした診察を行える。

創業者 : Andrew M. Thompson, George M. Savage他
調達先 : Asset Management Ventures他

10. Castlight Health近くの医療機関を検索してコストも試算

企業向けの福利厚生プラットフォーム。従業員はアプリを使って医療機関を探したり、コストの試算ができる。一方、企業はアプリで従業員の診察データを見て、どんな病気が社内で問題になっているか把握できる。

創業者 : Todd Park, Bryan Roberts, Giovanni Colella
調達先 : Maverick Capital, Venrock他

11. Oscar Health誰にでも分かりやすい医療保険を

Oscar Healthの医療保険に加入するユーザーは、専門のアプリを使って近くの医療機関を探したり、アプリ上で診察予約することもできる。個人向けだけでなく、中小企業向けの医療保険も提供。

創業者 : Kevin Nazemi, Mario Schlosser,Joshua Kushner
調達先 : Founders Fund, CapitalG, Fidelity Investments他

12. Counsyl遺伝性疾患最新DNA検査

身体的なリスクを、事前に明確化するDNAスクリーニングを提供。唾液や血液といった小さなサンプルから、自分の癌や自分の子どもが遺伝性疾患を患うリスクを算出することができる。得意分野は、遺伝性疾患のリスク算出。両親のDNAから、子どもが重大な遺伝性疾患を患う確率を導き出すことで、早期の治療や家族のあり方について、事前に考える機会を提供できるサービスだ。

創業者 : Ramji Srinivasan, Eric Evans, Rshi Kacker
調達先 : Goldman Sachs, Pilot Growth Equity他
ラムジ・スリニバサン◎共同創業者兼CEO。スタンフォード大学卒業、エリック・エヴァンス◎創業者兼CSO。同校卒業。 リシ・カッカー◎共同創設者兼現製品副社長。同校卒業。

文=フォーブスジャパン編集部、木村拓哉

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