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事業開発のプロが教える「グローバル基準の仕事術」

Sunny studio / Shutterstock.com

VUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)と呼ばれる予測不能な出来事が起こる事業環境で、成長戦略を実行し続けるのに悩む企業が増えています。

VUCAワールドと評される現代は、未来予測ができない時代だと言われていますが、グローバルのビジネス・エリートたちは、社会構造変化を早いタイミングで察知し、衰退分野から成長分野に軸足を移したり、新規事業を立ち上げたりして、変化に機敏に対応しています。

私が2010年ごろから注目している活動の1つが、Future Agendaです。Future Agendaは、2009年にティム・ジョーンズ博士が設立した社会課題予測のオープンプラットフォーム。異なる文化、産業セクター、様々な国の多様なステークホルダーがオープンな形でディスカッションをし、そこで出たアイデアをベースに、10年先の幅広い社会課題の予測をしています。

2016年にイギリスで『Future Agenda: Six Challenges for the Next Decade』(将来課題―今後10年の6つのチャレンジ、邦訳は来春出版予定)という本が出版され、全文ウェブでも公開されています。

日本が世界をリードできる領域も

同書では、人類が抱える6つの課題が取り上げられていますが、私はこの中でも特に「食糧廃棄物」と「エネルギー貯蔵」の領域が、日本発のイノベーションとなる可能性があると考えています。

まず食料廃棄物について。現在、人間の食糧の30〜50%が、流通過程あるいは消費において、廃棄されているそうです。これは、300万人を飢えから救えるはずの量に該当します。日本の食品廃棄率は、世界トップクラス。事業者及び家庭から出る食品廃棄物は、年間約2700万トンを超え、その中で可食部分は約600万トンを超えています(農林水産省平成26年度推計)。

つまり、食品の流通をはじめ、需要の予測、飼料・堆肥・メタン化などのリサイクル手法におけるイノベーションはニーズが高いといえます。

また、石油の時代が終わりを迎えていることは、多くの人が予測しています。自然エネルギーの発電コストが下がる中、大きな課題はエネルギーを中長期に貯蔵しておく手段です。

例えば、冬に太陽光が減る地域では、夏の間に発電し貯蔵しておいたエネルギーを冬に使うことができれば、さらに自然エネルギーの使用率が増えます。しかし、この貯蔵技術はまだ完成していません。エネルギー貯蔵が実現すれば、自然エネルギーの時代はもっと早くに到来するでしょう。

「気づき」の集合がビジネスにつながる

世界の課題から、自分たちが新しいイノベーションを起こせる領域がないかを考えることで、自分たちが手がけているビジネスへの気づきが生まれます。

例えば、私は食糧のテーマに関心を持ち、数年前から関連の本を読むだけでなく、現場の生の情報を収集するために、この領域で働く知人に話を聞いて回りました。知人からさらに同じ領域にいる人を紹介してもらい、何が課題なのか、どうやってそれを解決しようとしているのかを尋ね、自分ができることはないかを考えてみました。

その課程で、インドネシアやベトナムの事業開発案件を手掛けることが決定し、受注することもできました。人と繋がることで、現場に一歩足を踏みこめたのです。

気になる領域の情報を収集し、自分の頭で考え、仮説を立て、立てた仮説を自分の目で見て、検証していくサイクルを回していくには、まず動くことが必要です。生の情報を得るために、現場で何が起きているのか、ぜひ、自分の知人を訪ねて調べることからはじめてみてください。そこからさらに気づくことがあるはず。それらの気づきの集合が、社会構造が変わるタイミングを察知するきっかけに繋がるのです。

近い将来どういうことが課題となり、イノベーションの源泉となりそうなのか。情報を収集する一環として、Future Agenda(www.futureagenda.org)を覗いてみてはいかがでしょうか。

文=秋山ゆかり

 

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