ガジェットメデイア「LetsGoDigital」はオランダでシェア5割を占める通信キャリア、KPNのプロモーション素材を入手した。そこに描かれたiPhoneの外箱は公式のものではなく、KPNが製作したモックアップだが、「iPhone X」の名が刻まれている。
次期iPhoneが「X」の名で呼ばれるとの話は、確度の高いリーク情報で知られるEvan Blassもツイートで公表済みだ。Blassはその後のツイートで、別の欧州のキャリアから入手したスクリーンショットで、“iPhone Edition”の名称が使われているのを見たとも述べている。
Blassによると先行予約受付は15日開始で出荷は22日からになるという。公正を期して言うと、KPNはBlassのリーク情報をもとに外箱のモックアップを作成した可能性もある。
10周年記念モデルのネーミングに関しては、慎重な配慮が求められ、あまり気取ったものや奇抜なものであってはならない。個人的にはアップルウォッチで採用された“エディション”の名を冠したiPhone Editionも、非常にいい選択だと思う。
しかし、今回の10周年記念モデルには一度限りの名称が用いられ、アップルは来年発売の価格を抑えた製品で再び従来のネーミングシステムに戻すと見なされる。つまり、来年発売されるのは2モデルのみで、それらはiPhone 8や8 Plusといった名前になることが予測される。
「X」の名を用いることに関しては、気がかりな点もある。アップルはかつてOS Xと呼ばれたデスクトップOSの名称からXを取り除き、シンプルにmacOSと呼んでいる。しかし、Xはローマ数字で10を意味することから、10周年記念モデルがXと呼ばれることは理にかなっている。
筆者としては今回の記念モデルの名称は数字よりも文字を打ち出すことが大事だと思ってきた。つまり、iPhone 8という名前は来年のモデルに採用され、今年発売されるのはiPhone XとiPhone 7S、7S Plusになるというのが筆者の見立てだ。
アップルはこれらの新モデルを9月12日、アップル新社屋のスティーブ・ジョブズ・シアターで発表する予定だ。