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Buys, holds, and hopes

Jonathan Weiss / Shutterstock.com

米電気自動車(EV)メーカー、テスラの販売台数は今後、伸び悩むのではとの見方が一部で浮上している。米国の大型高級セダン部門で市場シェアの約30%を握っている同社だが、「モデルS」と「モデルX」を合わせた販売台数は、ここ4四半期にわたってほぼ横ばい。同部門はすでに飽和状態に達していると懸念する向きも出始めているのだ。

だが、実際には、テスラが今後も高級車市場で優位性を維持する可能性が高いことを示す傾向に変わりはない。

モデル3が集める高い関心

テスラは7月末、マスマーケット向けの新型セダン「モデル3」を発売した。自動車専門メディアの評価は上々で、これが既存モデルの売り上げ増に貢献していると見られる。

予約受け付け済みのモデル3の納車時期は現在、1年以上先だが、モデルSは早ければ1週間以内の納車が可能。テスラはより高額なモデルSの販促活動を集中的に展開しており、モデル3に関心を持つ人へのモデルSの売り込みに力を入れている。

コスト低減による競争力の向上

バッテリー生産にかかるコストの低減は、テスラの長期的な競争力の向上につながると見込まれる。ネバダ州に設置した大規模なリチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」により、数年後には生産量を現在の2倍に増やすことが可能になる見通しだ。テスラはまた、サプライチェーンの効率化によるコスト削減も進めている。

バッテリーの価格を引き下げることができれば、テスラはモデルSやモデルXの値下げや性能の向上を実現することができるだろう。それにより、高級車部門での同社の競争力は一層高まると考えられる。

テスラは8月上旬、生産効率と利益率の向上が実現したとして、SUVのモデルXの基本価格を8万2500ドル(約901万円)から7万9500ドル(約868万円)に値下げすると発表した。

EVは内燃機関(ICE)を搭載したガソリン車やディーゼル車に比べて高性能で、中古車相場も高め。使用される部品の数が少ないことから(ICE車のムービングパーツは数千だが、EVは10~20)、メンテナンス費用も安く済むなど元来の利点も多い。

大手自動車メーカー各社もEVの生産に注力しており、長期的に見れば、テスラだけがこうしたEVの利点を享受できるということにはならないだろう。だが、現時点では、例えばメルセデス・ベンツとBMWは向こう8年間にEVとハイブリッド車の販売台数を新車販売全体の15%~25%とすることを目指すという状況にとどまっている。

編集=木内涼子

 

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