以下に、最高の学びを得るためのアドバイスを幾つか紹介しよう。
1. 毎日欠かさず運動する
成功を収めている人が毎日運動を欠かさないことはよく知られている。運動により、身体面だけではなく精神的な効果も数多く期待される。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究によると、毎日運動すれば、脳の中で記憶と学習をつかさどる海馬の大きさが増大する。
2. 良質な睡眠を取る
脳は睡眠中にその日の出来事を復習し、処理している。米ハーバード・メディカル・スクールの調査では、睡眠不足により記憶力と集中力が損なわれることが分かっている。毎日新たなスキルや業務を学ぶためには、適切な睡眠量が重要だ。
3. 楽器を習得する
楽器演奏の習得により、物事を違った視点から見るよう脳を訓練することができる。楽器によっては、練習法を工夫すればたった1週間でスキルを身につけることも可能だ。これを人生の他の領域に応用すれば、自分の創造的な面を探求すると同時に、一つの問題に異なった手法で対応できる。
4. 目標を小さく分解する
あるテーマを理解するときに非常に効果的なのが、その内容を理解できる概念まで一度分解し、そこから拡大させる方法だ。認知機能について特集した米誌ワイアードの記事によると、この手法は抽象的なアイデアを理解可能な形に変え、そこに含まれる複雑な問題を分解することで、脳の情報処理を助ける効果がある。
5. 手書きする
学習時に手書きのメモを取ると素晴らしい効果がある。米プリンストン大学の調査では、手書きでメモを取った学生とコンピューターでメモを取った学生を比較したところ、コンピューターを使用した学生はできる限り多くを記録することに集中した一方で、手書きの学生は適切だと思ったことだけを書き取っていた。また、手を動かすことで情報が保持しやすくなる。
6. 休憩を取る
休憩を取ると、実は生産性は向上する。米シカゴ大学の実施した調査では、息抜きした人は休みなしで働いた人と比べ、集中力が回復してタスクに集中しやすいことが分かった。休憩はさらに、学習目標とその達成方法の再検討にも役立つ。
7. 声に出して読む
学習中のテーマについて話すことは、知識定着に効果的だ。カナダ・ウォータールー大学などのチームが行った研究では、声に出して読んだ情報は他の情報と差別化され、覚えやすくなることが分かっている。暗記する必要がある資料は声に出して読む時間を作ると良いだろう。
8. 学習目的のリストを作る
個人に合わせた学習目的の作成は、自己学習において非常に有効だ。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、学習目標を設定する際には「行為(習得を目指す行為の内容)」「基準(許容範囲内となるパフォーマンスレベル)」「条件(どんな条件の下でその行為を実行するか)」の3要素を含める必要がある。これらをどう改善するかについてブレーンストーミングを行えば、すぐに効果が感じられるだろう。
9. 学習場所を選ぶ
せっかく好きなことに時間を割いたのに、気が散りタスクを完了できないとやる気が下がってしまう。作業場所は図書館、家、オフィスなどがあるが、米経営学誌ハーバード・ビジネス・レビューによると、自力でやる気を維持できる人は家での作業が効率的だ。自分に一番合った作業場所を見つけ、実現のためスケジュールを調整しよう。
10. 熱意を持つこと
自己学習において最も大切な点の一つが、熱意を持つことだ。その他は後から付いてくる。手早く裕福になるためにアプリのコーディングを学ぼうと思ったものの、好きでもない分野で努力するのは難しいことに気づいた人は山ほどいる。
偉大なリーダーは、世界に自分が望む変化を起こすための時間を作るものだ。あなたもそれに見習えば、生産的な行動が身につくはずだ。