この発電施設は中国北部の山西省大同市に建設された。建設を提案したのは熊猫緑色能源集団(Panda Green Energy Group Limited)の筆頭株主の招商新能源集団(China Marchants New Energy)だった。
パンダの白黒を表現するため、太陽光パネルには色の濃い単結晶シリコンと色の薄い薄膜シリコンが使用されている。この発電所は25年間で石炭100万トン分の消費を抑える効果をもたらすという。
パンダ型太陽光発電所は今後数年間で、中国をはじめとするアジア諸国で100か所が建設される予定という。2017年5月にはフィジーでも小規模なパンダ型太陽光発電所の建設がアナウンスされた。
この取り組みは中国による「一帯一路」構想の一環だ。中国はアジアとヨーロッパを結ぶシルクロード周辺のインフラを整備しようとしており、莫大な投資を行うことを宣言している。
米国が再生可能エネルギーへの取り組みに消極的な姿勢を見せ始めた一方で、中国はこの分野での勢力を強めようとしている。2016年に世界で導入された太陽光発電の導入量の約半分を占めたのが中国だった。