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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

グーグルのクラウド事業部門トップ、ダイアン・グリーン (Photo by Steve Jennings/Getty Images)

グーグルのクラウド事業部門トップ、ダイアン・グリーンは4月23日、カリフォルニア州ハーフムーンベイで開催されたフォーブスの「CIOサミット」に登壇した。彼女は業界首位のアマゾンとのクラウドでの対決について、「5年後に追い抜く可能性は大いにある」と自信を見せた。フォーブスのMiguel Helftとの対談で、グリーンは次のように語った。

「我々は、データセンターやインフラ、可用性、セキュリティ、自動化などの面で大きな強みを持っている。パッケージ化の改善を図れば、事業拡大の余地は大きい」

上級副社長を務めるグリーンは、現在数千人が在籍する部門を率いている。彼女はアルファベット会長でグーグルの前CEOのエリック・シュミットについて「あまり知られていませんが、エリックは伝統的な大企業型のリーダーです」と述べた。

グリーンはAI分野の取組みについて聞かれ、これまで買収したDeepMindやKaggleの成果を説明した。今年3月に買収したKaggleは、データサイエンスや機械学習のコンペを主催するプラットフォームで、グーグルはAIコミュニティにおける存在感を高めることができたという。また、2014年1月にDeepMindを傘下に収め、ニューラルネットワークによる処理能力が大幅に向上したという。

グリーンは、AIテクノロジーの提供事例として、保険事業、衛星画像事業、マルウェア検出の3つの分野を挙げた。保険事業については、アクサがグーグルの機械学習ライブラリ、「TensorFlow」を用いてラージロスの予測精度を高めることに成功したという。

衛星画像事業については、昨年10月にエアバスと大型契約を締結し、衛星画像に含まれる欠陥を自動的に検出・修正するサービスの提供を開始したという。マルウェア検出については、3月にグーグル クラウド プラットフォームのパートナー企業に認定した「SparkCognition」を紹介した。

2015年に事業売却でグーグルに参画

グリーンはグーグルに参画する前、夫でスタンフォード大学教授のMendel Rosenblumと仮想化ソフトウェアを手掛けるVMwareを設立した。同社はニューヨーク証券取引所に上場しており、現在の時価総額は370億ドル(約4.1兆円)を超える。その後、夫婦はクラウド企業を立ち上げ、2015年11月にグーグルに売却したが、グリーンは売却益を慈善団体に寄付したという。彼女は、事業売却を機にグーグルのクラウド事業部門のトップに就任し、現在に至る。

グリーンはマイクロソフトのAzureや業界首位のアマゾンのAWSに対抗するため、これまで営業体制や組織構造の強化に取り組んできた。M&Aにも積極的で、昨年9月にはApigeeを6億2500万ドルで傘下に収めている。また、カスタマーサポートの強化も図り、クラウドサービスの顧客に対して専門のエンジニアチームがサポートする体制を構築した。

対談を聞いていた企業のCIOたちから、アマゾンやマイクロソフトとの違いについて質問されると、グリーンは技術力こそがグーグルの最大の強みであることを強調し、次のように語った。

「3月に発表したSAPとのパートナーシップは、大企業がグーグルの技術力を認めている証だ。グーグルは、最高水準のテクノロジーの提供を目指しており、それを実現するために、最も優れた人材を雇用している」

編集=上田裕資

 

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