広告なしの場合、Blu R1 HDの価格は100~110ドルだ。だが広告と言ってもロック時のスクリーンに表示されるのは1行のテキスト広告のみで、しかも他に通知がない場合に限っている。ロック解除の邪魔になることもない。
50ドルのモデルではRAMが1ギガでストレージ容量は8ギガだが、10ドルをプラスするだけで、どちらも2倍になる。MediaTekのクアッドコアプロセッサを搭載しており、通常の利用では問題にはならない。5インチの720p液晶ディスプレイは価格にしては上々だと感じるだろう。
スパイウェア問題が発生した原因は、Bluと中国系企業Adupsとの間のコミュニケーション不足だったという。AdupsはR1 HDのOTA(無線によるアップデート機能)を担当しており、アップデート時に端末のデータ収集が可能になっていた。Bluはこの機能を無効にしたものと考えていたが、有効になっていたことによりインストール済みのアプリのリストやSMSの内容などがAdupsに送られる状態になっていた。「データはいかなる用途にも使用していない」と同社は主張している。
そんな大失態を乗り越えて販売が再開されたのが今回のBlu R1 HDだ。このスマホは信頼できるのか、という疑問も浮かぶがOSはアップデートされており、アマゾンは「データが収集されることは無い」と宣言している。
広告つきで50ドルの格安スマホを試してみたい人には、良い選択肢かもしれない。