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2016.11.09

「ありたい姿」を叶える世界をつくりたい 女性起業家の挑戦

Will Lab代表 小安美和

リクルートジョブズの執行役員まで経験し、今年2016年9月、その11年に渡るリクルート生活に自らピリオドを打ち、事業を始めた女性がいる。Will Lab代表の小安美和さんだ。「女性×はたらく」をテーマに、世界中の女性たちが「ありたい姿」を実現できる社会にしたい-。熱い思いを抱く小安さんに、これまでの活動と、起業に秘めた思いを聞いた。

谷本有香(以下、谷本):小安さんのこれまでのキャリア形成にかかわる原体験があると伺いました。どんな体験だったのですか?

小安美和氏(以下、小安):大きく2つあります。1つ目は親の転勤によって2〜4歳までと小学校4年〜中学1年まで、ドイツで育ったことです。決して長い期間ではありませんが、多感な時期を海外で過ごしたのは、私にとって大きな経験でした。

マイノリティとして時に差別的な言動を受けることもありました。悲しいというより、なぜこんなことが起こるのか疑問でしたね。ドイツに行かなければマイノリティを意識することもなかったかもしれないので、考えるきっかけを与えてもらえたことに感謝しています。

2つ目は、私が小学6年生のときに起きた父親の交通事故です。専業主婦だった母に「もしお父さんが死んだら、私はあなたたちを育てる自信がない」と言われたことが、子どもながらにものすごくショックだったんです。結局父は助かりましたが、専業主婦は突然収入がなくなるリスクがあることを知って、自分は働く女性になろうと決めました。

その後、東京外国語大学の朝鮮語学科に進学し、日本と韓国の交流史を学ぶ中で、歴史的な出来事もメディアの伝え方によって受ける印象が変わることを知りました。そこで、メディアを通して世の中をより良い方向に変えたいと思い、日本経済新聞社に入社したんです。

日経新聞では、5年間ずっと広告を作っていました。自分の手がけたものが載った新聞を読んでいる人を見かけるたびに、鳥肌が立つほど嬉しかったですね。

谷本:結婚してご主人の転勤でシンガポールへ行かれたわけですが、退職の決断をされたのはなぜですか?

小安:完全に勘違いでした(笑)。子どもの頃の経験から、異なる文化や多様な価値観をきちんと伝えていくのが自分のテーマだったので、現地でメディアや広告を作ってみたいと思ったんです。

でも、実際シンガポールに行ってみたら、当時は駐在員の妻は働かない不文律があって(笑)。紹介される仕事はアシスタント業務ばかり。意気揚々とシンガポールに行ったんですが、初めての挫折でしたね。半年間、専業主婦をやっていたんですよ。

その後、日系通信社のシンガポール支局などで働きましたが、とにかく自分で意思決定できる仕事をしたいと思って帰国し、転職活動を始めました。自分のやりたいことを実現するためのスキルや経験を身につけたくて、リクルートに転職したんです。

谷本:リクルートでの11年間について教えてください。

小安: リクルートには雑誌の編集職で入社しましたが、当時は紙からネットへのシフトが急速に進んでいる時代。ネット業界未経験なのに、いきなりネットメディアの開発をやることになりました。


その後、上海ゼクシィへの異動のチャンスがあったとき、どうしても自分がやりたいと思ったんです。当時の私の軸は、「メディアで世の中を変える」と「異文化のことをきちんと伝える」の2本。上海での仕事はその2つを叶えられると考えました。自分のやりたいことを突き詰めていったら、結果として部下を持ち、管理職になりました。

谷本
:「女性×はたらく」は小安さんが大事にされているテーマですよね。ここに行き着いた理由、経緯を教えてください。
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PR by Panasonic 構成=筒井智子 インタビュアー=谷本有香

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