その結果、このほどフォーブスが発表した米国人富豪ランキング「フォーブス400」に入ったスポーツチーム・オーナーは、過去最多の44人となった(2013年は32人)。
44人が所有するチームは合計58に上る。オーナーたちのうち、10人が複数のチームを所有している。また、44人の保有資産は、総額2,120億ドル(約21兆7,950億円)だった。
また、ランキングに入ったオーナーたちが保有するチームのうち、最も多かったのはナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の18チーム。次いでプロバスケットボール協会(NBA)が15チーム、メジャーリーグ(MLB)とナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)が9チーム、サッカーが6チームの順となった。
首位は今年もスティーブ・バルマー
スポーツチームを所有する富豪のうち、保有資産が最も多かったのはNBAのロサンゼルス・クリッパーズを所有するスティーブ・バルマー。3年連続の1位となった。バルマーは2014年、同チームを20億ドルで買収した。
マイクロソフトの前最高経営責任者(CEO)であるバルマーの保有資産は、前年から59億ドル増えて275億ドルとなった。マイクロソフトの株主総利回りが過去12か月で33%上昇したことによるもので、全体のランキングでの順位は15位だった。
なお、今回の「フォーブス400」に入ったチーム・オーナーのうち、前回から資産を最も増やしたのはバルマーだったが、前年比での資産の増加率が45%と最も高かったのは、NBAメンフィス・グリズリーズのオーナー、ロバート・ペラだった(保有資産32億ドル)。
スポーツチーム・オーナーのランキングで2位に入ったのは、もう一人のマイクロソフト元幹部、ポ―ル・アレンだ。高校時代の友人ビル・ゲイツと共に1975年に同社を創設したアレンの保有資産は、189億ドル。1988年にNBAのポートランド・トレイル・ブレイザーズを、1997年にNFLのシアトル・シーホークスをそれぞれ7,000万ドル、1億9,400万ドルで買収した。両チームはその後、共に資産価値が10倍以上に膨れ上がっており、現在は合わせて32億ドルに達している。