4.出席者に役割を指示する
これも見当違いの取り組みだ。議事録作成者が律儀に記録を取ったとして、それがどう成果につながるのか。会議で行動リストを作った、あるいは決定を下したというのであれば、それを書き留めることには意味がある。だが単にメモを取るだけでは結果は生まれない。
タイムキーパーも同様に意味がない役割だ。大抵の場合、彼らはただ、会議にほとんど進展がないのに時間ばかりが過ぎていくことを最も痛感する人物になるだけだ。
5.根本的な原因に一切対処していない
会議は、始まった時にはなかった成果が生まれて初めて効果的だったと言える。それは出席者が、会議が終わる時に何が変わっているべきかを知っていてこそ、迅速かつ効果的に実現される。会議をすることで、何を決め、何をリストかし、どんんな計画をするかなどを具体的に描いて臨まなければならないのだ。
時間を無駄にする会議の根本的な原因は、その明瞭さの欠如だ。しかし、一般的なアドバイスはどれも「どうやって明瞭さを実現するか」を教えてくれるものではない。
今までの半分の時間で2倍の成果を出したければ、明瞭な目的(会議開始時と終了時では具体的に何が変化しているべきか)と明瞭なプロセス(どのような中間結果が最終的な成果につながるか)が必要だ。
そして中間結果であれ最終的な成果であれ、そのうちのどれを追求していくべきかが明瞭になっていなければ、最終目的を達成することもできない可能性が高い。