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モバイル業界のアジテーターとイノベーターに関する記事をカバー

テッド・リビングストーン photo by Noam Galai / gettyimages

このところテック業界でもてはやされているボットだが、そのピークはマイクロソフトのサティア・ナデラCEOが今年3月、「ボットはアプリのように普及する」と述べた時だったようだ。それ以降多くの専門家がアプリの時代の終焉とボットの時代の幕開けを予測してきたが、シリコンバレーは先走り過ぎていたのかもしれない。

「テック業界はボットに過大な期待を寄せ過ぎだった」と、人気のチャットアプリKikの創設者テッド・リビングストーンは述べている。現状では人々を惹きつけて離さないようなチャットボットを作り出せるほど、人工知能や自然言語処理に関する研究は進んでいない。

「ボットの世界では依然として、決定的なプロダクトは出現していません」とリビングストーンはMediumの投稿でつづった。Kikは2016年4月にボットプラットフォームを開発者に公開。その後約2万のボットがKik向けに開発され、Kikのユーザーと約20億回の会話を行なった。その中にはCNNのニュースボットやストーリーを語るボット、ゲームボット、そしてH&Mのスタイルボットなどがある。

これらのボットはすべてKikのチャットインターフェイスを利用しているが、ユーザーはボットとの会話にそれほど魅了されていない。「テック業界はボットの“会話型コマース”を持ち上げたことを、そのうち後悔するのかもしれない」とリビングストーンは指摘する。

メッセージアプリ関連の開発者が参考にすべきなのは、ウェブとeコマースへの入り口の役割を果たしている中国のチャットアプリWeChatだという。「WeChatには会話ベースのサービスはないが、瞬時にユーザーのニーズを捉えるやりとりが行なわれている」とリビングストーンは述べた。

「ボットがアプリに取って代わる日はすぐには来ないと考えるべきです。大事なのは人々がチャットアプリを使う時間が増えていることであり、人々がチャットアプリで様々な体験をできるようなサービスをその周囲に作り上げることです。ボットの面白さはそこにあるのです」

編集=上田裕資

 

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