キャリア・教育

2016.04.18 07:01

嫌な職業ランキング、米国人の1位は「新聞記者」

wellphoto / Shutterstock

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新聞記者たちは従来、職場に人出が足りない、過重労働を強いられている、給料が安すぎる、そのうえ終わることのない読者獲得や利益確保のための戦いを強いられていると感じてきたという。

ニュースがインターネットで配信されるようになり、2000年代半ば以降は世界中の紙媒体が、ネットに取って代わられるのではとの危機感を持ち始めた。その傾向はその後も変わらず、新聞にとって状況は厳しさを増すばかりだ。記者は従来の役割に加え、新たな「デジタルの」役割も担う必要性に迫られている。

米求人情報サイトのキャリアキャスト(CareerCast)が先ごろ発表した調査結果によれば、米国の人気職業ランキングのワースト1位は新聞記者だった。それも、昨年に引き続き2度目の「首位」獲得だ。

人気が低下している理由は、発行部数が減少し続けていることにある。将来的に、必要とされる人員が減少し、利益が上がらない業種になると予想されることが大きな要因だ。キャリアキャストは、新聞記者の仕事は今後、ネット媒体のライターや企業広報、PRなどの仕事に分化していくと予想している。

ワースト2位は、伐採作業員。主要な媒体が紙からネットに移行し、紙の使用量が減少していることが一因とされる。また、作業は常に、高い危険とストレスが付いて回る。キャリアキャストはこの点も、順位を押し上げている理由だとしている。

3位に挙げられたのは、アナウンサーなどのテレビ出演者。ポストが減っていることと、人目にさらされる環境で時間に関係なく働き続けることのストレスが理由に挙げられた。キャリアキャストによれば、現在この職業に就いている人たちは今後、経験を生かしてポッドキャスターやオンラインニュースのプロでユューサー、データジャーナリズムに関わる仕事に就くようになるとみられている。

9位のタクシー運転手は、常に車の運転に伴う危険と接しているストレスや、低賃金、ウーバーやリフトなどとの競争の激化が理由に挙げられている。ただし、従事者数は13%の増加が見込まれている。
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編集 = 木内涼子

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