Forbes US版が2011年からスタートした「30 UNDER 30」は、各界で活躍する30歳未満のイノベーターを表彰するアワードだ。アートからテクノロジー、教育、メディア、音楽、サイエンス、スポーツ、フード、社会起業家に至るまで、毎年20カテゴリーごとに30人、計600人の「次代を担う若者」を選んでおり、いまではフォーブスの名物企画となっている。現在はアジア版、ヨーロッパ版、アフリカ版も生まれている。
そして2018年、Forbes JAPANは初の「30 UNDER 30 JAPAN」を開催することを決定。1年目の今年は、「アート」「エンターテインメント&スポーツ」「ビジネス」「ソーシャルアントレプレナー」「ヘルスケア&サイエンス」の5つのカテゴリーで計30人を選出する。
なぜ今年、僕らは日本版をつくることにしたのか? ひとつは「若者に元気がない」といわれることの多い現代において、世界に誇るべき活動をしている日本人がたくさんいることを知ってもらいたいからだ。そしてもうひとつは、社会が急速に変化し、人々の価値観が大きく変わりつつあるいま、ミレニアルズと呼ばれる世代こそが21世紀の「新しいあたりまえ」をつくると信じているからだ。
ちなみにこの特集は、編集部も、書き手やフォトグラファーも(ほぼ)U30のメンバーでつくっている。といっても「30」という数字はあくまでも記号にすぎず、新しい世界をつくるのに年齢は関係ないとも思っている。大事なのはむしろマインドセットのほうだろう。
いまのU30たちが何を大事にし、何に疑問を感じ、世界をどう変えたいと思っているのか──。この特集で届ける30人のストーリーと彼らのビジョンは、世代を超えた人々にとってインスピレーションとなるはずだ。