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2025.04.24 16:00

ゆるいつながりから変化への勇気が生まれる──。ワークスタイリングがつくる「共感」の力

「すべてのワーカーに『幸せ』な働き方を」をパーパスに、三井不動産が運営するシェアオフィス・レンタルオフィス「WORK STYLING(ワークスタイリング)」。東京ミッドタウン八重洲拠点では、自分を知ることと、人とのつながりのきっかけを創出するイベントなどを実施してきた。取り組みから見えてきた、個々の幸せな働き方を実現するヒントとは。


所属する企業や肩書、バックグラウンドの多様な個人が集まるワークスタイリング。一人ひとりが“幸せな働き方”をデザインするために、「きっかけ」と定義して、5つのテーマでイベントやセミナー、ワークショップを開催してきた。その企画運営を担う三井不動産の浜田桂(以下、浜田)は、自身が手がけてきた取り組みにどんな手ごたえを感じているのだろう。

「2024年は『人のつながり』を生み出す企画に注力してきました。ハーバードの研究でも、幸福な人は良好な人間関係をもっている、といわれています。月1~2回の『となりの〇〇さん』では、となりの20代さん、のように、他社の同世代・同職種・共通の興味をもつ人同士で、ゆるくつながることを目的にしています。そこで得た最大の発見は、みんながもって帰りたいものは『共感』なんだ、ということです」

コミュニティマネージャーが参加者に何気ない質問を投げかけることで発話のきっかけを生み、場をゆるやかにあたためていく。自己紹介では企業名や肩書を言わないなど細かな設計をし、自己開示ができる安心な空気をつくることを徹底している。

「参加者の感想で最も多いのが、『同じようなことを考えている人がいて安心した』『自分も頑張ろうと思った』というものです。悩みは人に話すだけでラクになりますが、フラットなフィードバックをもらえるようデザインしています。

飛んでる鳥は地上の柵なんかみない、という言葉が好きなんですが、参加者の皆さんの表情から、ふわっと視野が広がる瞬間を見るんです。『私もそう思ってた』『そんな見方もあるんだ』と、共感と気づきを得ることで、気持ちが軽くなれば、また頑張ってみるかと足取りも軽くなっていく。そんなふうに、人と対話をして気づきを得ることは、明日からまた幸せに働くためにこんなにも必要なものなんだと実感しました」

「となりの〇〇さん」は、「利害関係のない」ところがいいところだ。社内では、評価する側・される側の関係から完全に自由になることは難しい。しかし、ワークスタイリング内であれば、評価の目を気にせず、誰が何を言おうが仕事への影響はない。フラットな立場で共感し合えることの価値は、イベント後のアンケート結果にも表れているという。

「参加者の99%が、普段会わない人との会話を通じて気づきを得たと回答しています。同じ企業文化では限界があるダイバーシティの広がりを、シェアオフィスだからこそ、みなさん体感できているのではないでしょうか」

1年半前から実施している、話を聴くプロが一人ひとりの話に耳を傾ける「聴いてくれるワークスタイリング」でも、利用者の多くが「どうせ会社に言っても無駄だと思うんです」「きっと上司は聞いてくれない」と言いながら、悩みを口にするという。

「ダイバーシティが広がるほど、簡単には共感できない人同士が一緒にいることになります。でも、勇気を出して相手と違う自分の心の内を言ってみたら、『そうだったんだね!』と、拍子抜けするほどすんなりと、話を聞いてもらえることがあります。イベントにご登壇いただいた元ポーラ社長の及川美紀さんも、多様性を取り入れるのは『どうせ』の撲滅だ、とおっしゃっていました。

企業は安心して自己開示できる環境をつくり、個人は『どうせ』と思わないで自己開示をする。お互いに歩み寄っていく必要があります」

だからこそ、コミュニティマネージャーがつくる場の雰囲気が大切だ。利害関係のないゆるい安心感が、初対面の人からの自己開示と共感を引き出す。

「ワークスタイリングのゆるいつながりのなかでは、良し悪しを評価する人がいないからこそ心の内を見せることができて、『良い・悪いではなく違うんだ』ということに気づく。

そうして、受け入れられたという感覚を味わうことが自信になり、『会社でも提案してみよう』『上司に相談してみよう』といった具体的なアクションにつながっていくんです。参加者の皆様の表情や感想から圧倒的に感じるのは、共感と気づきからの勇気なんです」

「自己開示」から生まれる
共感と勇気の循環

共感の力に気づかされたからこそ、これからは、共感を一度きりで終わらせない仕組みを構築していきたいと浜田は言う。

「利害関係のない人同士が仕事のついでに定期的に集まる、大人の部活のようなコミュニティをつくりたいです。私たちは育ってきたなかで、誰かよりもうまくなる、強くなって勝つといった価値観にとらわれているんですよね。同じテーマに向き合っていても一人ひとりとらえ方や視点、得意なことが違うと気づき合うつながりをつくりたい。

リベラルアーツの領域がそれに向いていると思います。おしゃべりのなかで、自分が今悩んでいることを楽に自己開示して、共感しあって勇気をもらって帰る。そんな人のつながりをつくりたいです」

学生時代の部活とも習い事とも違う、共感と勇気をもらう場は、シェアオフィスという多様な人が適度な距離感をもちながら集まる場だからこそ生まれやすいのだろう。そして、共感を得て自己開示をする“練習の場”にもなりうるのだ。

「自己開示をして共感や気づきを得ることで、自分の輪郭が鮮明になると、おのずと自分の幸せな働き方や自分が働くうえでやり遂げたいこと=ミッションみたいものが見えてくるのではないでしょうか。共感と勇気をもらえる人のつながりをもっている人は、想いをもって、ミッションオリエンテッドに楽しく働いていけると思っています」

WORK STYLING
三井不動産が2017年に開始したシェアオフィス、レンタルオフィス。2025年4月時点で契約企業役1,200社、全国約550拠点(提携拠点含む)、会員数は約32万人。旗艦拠点には、コミュニティマネージャーが常駐する。
https://mf.workstyling.jp/community/#kikkake

後編はこちら:自らのミッションで組織と共に成長する―─多様な働き方が生むイノベーション


はまだ・けい◎三井不動産 ワークスタイル推進部デザインマネジメント、サービスデザイン担当。大手広告代理店メディア新規事業、人事企画を経て、三井不動産入社。社会人の傍ら、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科でデザイン思考・ワークショップデザインを学ぶ。研究テーマは、アイデンティティ、キャリアに関する方法論。

Promoted by WORK STYLING | by Rumi Tanaka | photographs by Yoshinobu Bito | illustration by Kenji Oguro | edited by Miki Chigira

連載

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