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2025.02.24 08:00

「お申し付けください」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「お申し付けください」の意味とは?

相手の希望や要望を伝えてもらいたいときの丁寧な表現

「お申し付けください」とは、相手が何かを求めたり頼みごとをしたりするときに、「遠慮せず言ってください」という意を丁寧に伝える敬語表現です。自分が目上の立場の人へ使う言葉ではなく、相手を敬いながら、「困ったことや要望があれば知らせてほしい」と促す意味合いを持っています。

日常会話ではあまり使われないものの、ビジネスにおいては「何か問題がありましたら、お申し付けください」とメールや口頭で伝えることが多いでしょう。しっかり相手の要求に応えたい姿勢を示すフレーズとして、特に顧客対応やサポートの現場などでよく用いられます。

「申し付ける」の語源とニュアンス

「申し付ける」は「言いつける」「告げ知らせる」といった意味を持つ動詞であり、相手からこちら側に対して要望や命令をしてもらう表現です。そこに丁寧な「お」をつけ、「ください」で依頼形にしているため、相手に対して深い敬意をはらいながら“伝えて欲しい”という気持ちを示すわけです。

単なる「言ってください」や「教えてください」よりも、一段と礼儀正しく、相手の立場を高める印象を与えるのが「お申し付けください」の特徴となります。


ビジネスシーンでの使い方

顧客対応やクレーム窓口での丁寧な案内

接客業やコールセンターなど、顧客と直接やりとりする職種では、応対の最後に「何かお気づきの点があれば、いつでもお申し付けください」と締めくくることで、相手に対して親切かつ積極的にサポートする姿勢を伝えられます。また、クレームや要望を受け付けるときにも「ご不明点や追加のご要望がございましたら、お申し付けくださいませ」と添えることで、顧客の声をしっかり受け止める印象を強めることが可能です。

上司や取引先への配慮を示すメールや文書で

ビジネスメールや文書で取引先・上司といった目上の相手に対して、自分が対応できることについて「なんでも指示を出してほしい」と伝えたい場合に「お申し付けください」が活躍します。具体的には、「何かご要望や修正点がございましたら、お気軽にお申し付けください。」という風に書けば、“頼ってOK”という姿勢を示しつつ、相手への敬意も表現できます。

特に文末に入れておくと、“まだ何か指摘や要望があるならどうぞ”という柔軟な対応をアピールでき、読み手に好印象を与えるでしょう。

注意点と使いどころ

過度な連発はかえって仰々しくなる恐れ

「お申し付けください」は敬語表現としては非常に丁寧ですが、その分やや改まった響きを伴います。ビジネスシーンでも相手との距離感が近いほど、この表現を何度も使うと重々しさや仰々しさを感じさせてしまうかもしれません。

そのため、頻繁に登場させるのではなく、重要なお願いやクライアント向けの最終締めで一度だけ使うなど、適度なタイミングを見極めるのが望ましいでしょう。社内メンバー同士の気軽なやり取りには、むしろ「ご連絡ください」程度の表現のほうが自然な場合が多いです。

相手に負担をかけるお願いには誠意ある言葉もセットで

「お申し付けください」というフレーズは、相手の意思や要望を引き出すための“依頼を待つ”表現です。しかし、もし相手に手間をかける可能性があるなら、単なる「お申し付けください」では不十分かもしれません。例として「ご多用のところ恐縮ですが、何かございましたらお申し付けいただけますと幸いです」といった具合に、相手の負担を思いやる言葉を一緒に添えると丁寧さが増します。

相手が「これ言って大丈夫かな?」と遠慮することなく相談できる雰囲気を醸成するためにも、一歩踏み込んだ言葉づかいで配慮を示すことが肝要です。

類義語・言い換え表現

「ご用命ください」「ご指示ください」「ご相談ください」

「お申し付けください」の代わりに使える似たような敬語表現には、以下のようなものがあります。

  • ご用命ください:主にサービスや商品の発注・注文を受け付ける場面で使われる
  • ご指示ください:相手の明確な指示・要望をお願いするニュアンスが強い
  • ご相談ください:何か相談事があれば遠慮なく話してほしいと伝える際に


これらも同様に、相手を敬いながら「お願いや要望を伝えてもらって構わない」と伝える表現です。状況に応じて使い分けると、より適切なコミュニケーションを図ることができます。

「遠慮なくお申し出ください」「何なりとお申し付けいただければ」

さらに、もう少し幅を持たせた言い回しとして「遠慮なくお申し出ください」や「何なりとお申し付けいただければ」もあり、それぞれ以下のようなニュアンスを持ちます。

  • 遠慮なくお申し出ください:相手が遠慮する必要がないことを強調し、気軽に声をかけてほしい意思を示す
  • 何なりとお申し付けいただければ:さらに幅広い要望を想定し、“どんなことでも対応しますよ”という姿勢を示す


どちらも相手が“言いにくいことでも伝えてOK”と受け取れるメッセージとなるため、より積極的なサポート体制をアピールする際には効果的と言えます。

例文で見る「お申し付けください」の使い方

ビジネスメールや文書での例

以下は「お申し付けください」をビジネスメールや文書で使う例文を示します。相手との距離感に応じて文体を調整すると良いでしょう。

  • 「ご不明な点がございましたら、どうぞお申し付けください。可能な限りサポートいたします。」
  • 「納品スケジュールにつきましてご要望があれば、お早めにお申し付けくださいませ。」
  • 「進捗に変更が必要な場合は、遠慮なくお申し付けください。スケジュール調整をいたします。」


これらは相手が依頼や相談をしやすいよう、柔らかく呼びかける構成になっています。相手の手間や負担を考慮しながら使うことで、円滑なやり取りを促せるでしょう。

口頭や対面での活用例

会議や接客、訪問時においても「お申し付けください」は使えます。ただし、こちらから敬意をしっかり示すトーンが必要になります。

  • 「本日はお忙しいところありがとうございます。ご意見・ご質問がありましたら、何なりとお申し付けください。」
  • 「こちらに置いてある資料はご自由にご覧いただけますので、追加が必要でしたらお申し付けください。」


これらは特に初対面の相手や、丁寧さを求められる場面で使う例です。声のトーンや表情と合わせて、相手が遠慮なく意見や要望を出せる雰囲気を作るのに役立ちます。


まとめ

「お申し付けください」は、目上の相手に対して「遠慮なくご要望を伝えてほしい」と丁重に伝える敬語表現です。特に顧客対応や上司・取引先への依頼を受け付ける場面などで重宝され、多くのビジネスパーソンにとっては定番の敬語フレーズと言えます。

しかし、あまりにフォーマルな印象を与えるため、社内の同僚や友人同士の気軽な会話には向きません。相手やシチュエーションを慎重に見極めつつ、場に応じて「ご用命ください」「お声がけください」「ご遠慮なくお申し出ください」など他の表現と使い分けると、より柔軟でスムーズなコミュニケーションが期待できるでしょう。

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