「自治体スコア」は、以下の5つのメイン指標をもとに算出されている。
人口増減率:住みたくなる魅力度の指標。自治体運営の独立性が高く経済が成長していると思われる。
地方税収増減率:住民の豊かさや地域経済の伸び率の指標。経済が成長していると思われる。
人口一人あたり地方税収:住民や企業の豊かさの指標。住民の生活が豊かだと思われる。
人口一人あたり自治体純貯蓄額:自治体の財務状況の健全性を測ることができる。
人口一人あたり職員人件費:自治体運営の合理化度の指標。この値が低いほどコスパがいいと思われる。
これらをスコア化して合算した値がもっとも高い自治体に、現在の日本の自治数である1742ポイントを、もっとも低い自治体に1ポイントを与えてランク付けをしている。

その結果、2024年度の第1位となったのは、前年度に引き続き千葉県印西市。第2位は宮城県大和町。第3位は福島県西郷村となった。

いずれも、自然に恵まれ、都市圏に近く、産業が盛んで子育てがしやすいという立地に恵まれてはいるが、もちろん行政の努力の結果と言える。そもそもこのランキングは、自治体の「頑張り」の度合いを示すものだからだ。

「自治体四季報」を運営しているのは、化粧品や健康食品の開発や各種コンサルティングなどの事業を幅広く展開しているコウダプロ。代表取締役の幸田八州雄は「現在の日本社会には、優れたアイデアに価値があるという認識が不足している」として「実行可能で成果に直結するアイデア」を基盤とする同社を創業し、散漫にも見えるが人を幸せにするという点で共通する数々の事業を展開している。「自治体四季報」も、努力している自治体を応援する目的で、「住民の持続可能な幸福を実現する力」つまり自治体の経営力を可視化しようと立ち上げられた。ランキングは、自治体の頑張り具合が反映される仕組みになっているということだ。
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