ニュースサイトMacRumorsは、1月31日の記事でyeux1122と名乗る韓国人ユーザーがNAVERブログに投稿した記事について報じた。このユーザーは、アップルのサプライチェーン関係者から聞いた話として、「アップルは次世代の折りたたみディスプレイ技術の主要サプライヤーの最終選定段階に入った」と述べている。
この話は、折りたたみ式のデバイスが近い将来に発売されることを意味するわけではないが、その方向に向かっていることを示唆している。とはいえ、確実にそうだともいえない。なぜなら、このリーク情報が伝えているのは、単に「折りたたみディスプレイが開発中だ」ということであり、それがどのデバイス向けのものなのかは明言されていないからだ。
yeux1122が、関係筋から入手した情報によると、アップルは外部のサプライヤーに、既存の折りたたみ式ディスプレイパネルの厚みやサイズ、曲率(R)を維持しながらも、外部からの衝撃に対する耐性やしわの防止に関する技術を高めていくことを求めているというが、一部のメーカーは、ほぼその要求水準を満たしているという。アップルは、まだ最終的な主要サプライヤーを決定していないが、業界では2月末から4月初めまでに決定が下されると予想されているという。
つまり、この「決定」が間近に迫っているのであれば、今後の数カ月の間にさらなるリーク情報が出てくるかもしれない。しかし、この技術がiPhone向けのものではない可能性もあり、折りたたみ式のiPadの噂も報じられている。さらに、まったく新たなカテゴリのデバイスになる可能性もある。実際、サムスンの社長兼MX事業部長のTM Rohは、今から1年以上前の筆者の取材に「折りたたみ式タブレットを開発中だ」と明かしていた。
一方、折りたたみ式のiPhoneは早ければ今年、遅ければ2027年に発売されるかもしれないとの見方も報じられている。
ただし、今年の発売は極めて可能性が低いと筆者は考えている。アップルは、「超薄型のiPhone Air」を今年リリースすると報じられており、これが事実であるならば、同社が同じ年に折りたたみ式のスマートフォンを発表するとは考えにくい。
(forbes.com 原文)