また自動車向けSnapdragon Eliteは、最大14台のディスプレイを処理し、AI機能を活用して各乗客ごとにオーディオをカスタマイズすることができる。
クアルコムは、OEMやエンドユーザーに強く響くと思われる、いくつかのAI主導のユースケースを紹介した。音声で起動するLLM(大規模言語モデル)を使い、渋滞や緊急事態、工事などを回避するために車両を誘導するというものだ。しかし、クルマがAIエージェントとしてスマートフォンを置き換えるというアイデアは特に強力だ。
クアルコムは自動車業界においてインフォテインメントおよびADAS向けの先進的な半導体ソリューションを提供する、確固たるリーダーとなっている。Oryonコアなどの新しく共通の技術を製品ポートフォリオに取り入れるスピードは非常に印象的であり、新しいCPUへの切り替えにおいてもスケジュールに遅れを出していない。Oryonの最初の実装はラップトップ向けであり、インテルやAMDと直接競合し、競争力のある性能、先進的なAI機能、そして電力効率を実現した。
それが1年前のことだ。現在、クアルコムはOryonを同社の主力プラットフォームであるモバイル向けSnapdragonに移行している。そして、私たちは今後、Oryonがより低価格帯のモバイル向けに、そしておそらくはデータセンターの推論処理向けクラウドAIプラットフォームへと進化するのを見ることになるだろう。
(forbes.com 原文)