食べ物が睡眠に与える影響については、科学によって食のイノベーションが進行中の現在でもまだ研究が続けられている。最新の研究では、さまざまな食品が体をリラックスさせ、睡眠を誘うことがわかっている。たとえば、アーモンドや七面鳥、キウイフルーツ、クルミ、白米などの食品は、睡眠の質を高めることがわかっている。これらの食品は、より体系的なアプローチが必要な人向けの健康的な食生活や食事計画にも取り入れられている。
よい睡眠を得るのに役立つ食品をいくつか紹介しよう。
植物性食品
果物や野菜、ナッツ類、穀類、豆類などの植物性食品は睡眠の質に影響することが研究で明らかになっている。学術誌『スリープ・ヘルス』に掲載された論文によると、植物性食品を基本とする健康的な食事ではアミノ酸のトリプトファンを多く摂取でき、その結果、体内のメラトニンとセロトニンのレベルが高くなるため睡眠の質が向上する。植物性食品を中心とした食事は健康面に効果があるとして注目されているが、すべてが健康的というわけではない。健康的な食事とは、植物性食品を多く摂り、動物性食品を減らすことだが、肉を食べないことが必ずしも健全な食生活につながるとは限らない。精製穀物や甘いもの、加糖飲料など睡眠に悪影響を及ぼす飲食物を多く摂取すれば、どのような食事でも不健康なものになる。究極的には、食事に植物性食品を多く取り入れることが睡眠の質の向上につながる。