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2024.08.16 17:00

ウォルマート株が史上最高値、低価格志向の消費者の心を捉える

Getty Images

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米国時間8月15日、ウォルマート株は過去最高値を更新した。米国最大の実店舗型小売業者の最新決算報告がウォール街に感銘を与え、米国経済の後退懸念を払しょくする材料ともなったためだ。
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ウォルマート株の終値は7%高の73.18ドルとなり、先月記録した終値ベースの史上最高値である71.03ドルを上回った。1日の上昇率としては、過去4年間で2番目に高い数字であり、ウォルマートの時価総額は1日だけで約363億ドル(約5兆4061億円)上昇した。これは同社のライバルであるターゲットの時価総額の半分以上に相当する金額だ。

この上昇は、同社が7月31日を期末とする四半期決算を発表し、収益が市場予想の1686億ドル(約25兆1105億円)に対し1693億ドル(約25兆2147億円)、調整後のEPS(1株当たりの純利益)が市場予想の0.65ドルに対し0.67ドルと、それぞれ予想を上回ったことによる。また、同社は通期の売上高成長率見通しを従来の3~4%から3.75~4.75%へと引き上げ、利益成長率の予想値も6~9%とした。

ウォルマートのジョン・デイビッド・レイニーCFOはウォール・ストリート・ジャーナル紙に対し、「消費者の健全性にほころびは見られない」と述べた。これは米国の景気後退懸念への恐怖が蔓延していた中でポジティブな材料となった。
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ウォルマート株の急騰は市場全体も押し上げた。15日の取引におけるダウ平均株価とS&P500種株価指数の終値はそれぞれ1.39%高、1.61%高となった。

DAダビッドソンのアナリスト、マイケル・ベイカーはCNNの取材に対し、「今、米国の消費者が買い物をするのはアマゾン、ウォルマート、コストコだけだ」と述べ、消費者にとって「価格がより重要になっている」と付け加えた。この主張は、ぜいたく品を扱う小売企業の低迷が続いていることの説明にもなり、スポーツウェア大手のルルレモンとナイキの株価は、今年に入ってからそれぞれ25%以上下落している。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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