「インテル・マイアミが最後のクラブになるだろう」と彼は話した。「僕はサッカーが大好だ。(サッカー人生が)残り少ないことを自覚しているから、以前よりもサッカーのすべてを楽しんでいる」
メッシはまた、インタビューの別の場面で、「僕はまだ楽しんでいる」と話す。「クラブ(インテル・マイアミ)では、チームメイトや友達がそばにいてくれる。代表チームでもね」
「どんな些細なことでも楽しんでやっている。サッカーを辞めたあと、そうした細かな物事を自分が懐かしむことはわかりきっているからね」
そう話す一方で、メッシは力強く 「でも、僕はまだ引退する準備はできていない」とも語っている。
メッシは去年の夏、パリ・サンジェルマンFCを退団し、フリーエージェントとなったが、少年時代から所属していたFCバルセロナに復帰するとも噂されていた。
しかし、FCバルセロナはファイナンシャル・フェアプレー規則にまつわる問題を解決できず、メッシは結局、米国のインテル・マイアミCFに移籍するという大胆な行動に出た。
「ヨーロッパを離れてここに来るのはとても心苦しかった」とメッシは移籍について語った。
「ワールドチャンピオンになったことで、物事を違った角度から見ることができるようになった。引退がだんだんと近づいているのが自分でも分かっているから、色々なことを以前よりも楽しむことができるようになったんだ」
現在37歳のメッシにとって、史上最高のサッカー選手としてのキャリアに終わりが近づいているのは明らかだ。
インテル・マイアミCFとの契約は2025年末で切れるが、メッシが契約延長を望むのか、そして、2026年に開かれる次のサッカーワールドカップにアルゼンチン代表として出場を希望しているのかは分からない。
メッシのこの発言は、彼の生まれ故郷であるロサリオにあり、FCバルセロナの育成組織に引き抜かれる前に彼が最初に所属していたサッカークラブ、ニューウェルズ・オールドボーイズのファンにとっては痛手であろう。メッシが幼い時に着ていた同クラブのユニフォームに、大人になった彼がもう一度袖を通すことを待望していたファンも多いはずだ。
(forbes.com原文)