Tips

2024.06.10 16:31

「平素より」の意味と使い方:ビジネスシーンでの正しい表現方法と例文

「平素より」の意味と使い方

「平素より」とは、「普段から」や「いつも」という意味を丁寧に表現した言葉です。ビジネスシーンでは、日ごろからお世話になっている人や信頼関係のある人に対して、感謝の気持ちやお礼を述べる際に使用されます。「平素より」は、メールやチャットなどのテキストコミュニケーションの冒頭で使われることが多く、やや堅い表現として認識されています。

「平素より」の活用シーン

「平素より」は、特にメールやビジネスチャットなどのテキストコミュニケーションでよく使われます。例えば、取引先へのメールの冒頭に「平素よりお世話になっております」と挨拶することで、日頃からの感謝を伝えられます。また、社内外問わず、通達や案内状、御礼状などの文書でも使用される表現です。

ビジネスメールにおける「平素」の使い方と例文

「平素」を使った挨拶文の例

「平素」を使った挨拶文は、ビジネスメールの冒頭で頻繁に使用されます。以下はその例です。

・平素よりお世話になっております。
・平素より弊社の事業にご尽力いただき、ありがとうございます。
・平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
・平素は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。

「平素より」と「平素は」の使い分け方法

「平素より」と「平素は」は、使う場面によって使い分けが必要です。「平素より」は、現在までの継続的な感謝や行いを指す表現で、「平素は」は過去の特定の事象に対して使います。例えば、普段からお世話になっている取引先には「平素より」を使い、過去の特定の出来事について感謝を述べる場合には「平素は」を使います。

「平素より」を使う際の注意点

文書の書き出しに用いる

「平素より」は、文書の冒頭に使用することが一般的です。文中で使用すると不自然になるため、注意が必要です。たとえば、「平素よりご愛顧賜り、誠にありがとうございます。」という表現は冒頭に適しています。

続く文章の文体を揃える

「平素より」はフォーマルな表現であるため、その後に続く文章も統一された丁寧な文体で書くことが大切です。「平素よりご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。」などの表現が適しています。

社内メールには使わない

「平素より」は社外向けのフォーマルな表現であり、社内メールでは適さないことがあります。業務連絡などの社内メールでは、よりカジュアルな表現を使用する方が適切です。

初めての相手には使わない

「平素より」は、日ごろからの感謝を表す表現であるため、初対面の相手には適しません。初めての相手には、「お世話になっております」や「初めてご連絡いたします」などの表現を使いましょう。

「平素より」の類語・言い換え表現

「平素より」を言い換えることで、異なるニュアンスを持つ表現が可能になります。以下に、いくつかの類語とその例を紹介します。

いつも

「いつも」は「平素より」と比べてカジュアルな表現です。親しい同僚や先輩、取引先に対して使いやすい表現です。

・いつもありがとうございます。
・いつも細やかな配慮をいただきありがとうございます。

日ごろ

「日ごろ」は「平素より」よりやや丁寧な表現です。上司や先輩、取引先に対して使うことができます。

・日ごろからお世話になっており、感謝申し上げます。
・皆様の日ごろからのご協力により、目標を達成することができました。

常々

「常々」は「普段」や「いつも」という意味を持ち、やや堅い表現です。上司や取引先など、目上の人に対して使用できます。

・常々感じていることですが、良い結果を残すためには十分な準備が必要です。
・○○様には常々お世話になっております。

普段

「普段」は日常的に続けられていることを意味します。文章と会話のどちらでも使いやすい表現です。

・普段はシステムを使って作業していますが、今日は手作業で行いました。
・普段通り、徒歩で通勤します。

先般

「先般」は「先ごろ」という意味で、過去の出来事に対して使います。ビジネスシーンでよく使われる表現です。

・先般の商談につきまして、方針が固まりましたのでご報告いたします。
・先般の面談の際に、新規事業の話題が出ましたのでご報告いたします。

毎度

「毎度」は「繰り返し行われること」を意味し、口語的な表現です。親しみのある表現として、会話で使われることが多いです。

・毎度ありがとうございます。
・毎度お手数をおかけして申し訳ありません。

「平素より」を英語で表現する場合

「平素より」を英語で直訳するのは難しいですが、似た意味を持つ表現があります。以下はその例です。

・Thank you as always for 〜.(平素より〜ありがとうございます)
・I hope you are doing well.(お元気ですか)
・I am happy to work with you again.(また一緒に仕事ができてうれしいです)

まとめ

「平素より」はビジネスシーンで頻繁に使われる重要な言葉です。正しい意味と使い方を理解することで、ビジネスコミュニケーションを円滑に進めることができます。また、類語や英語表現も覚えておくと、さまざまな場面で柔軟に対応できるようになります。言葉の使い方を工夫することで、より効果的なコミュニケーションが可能となり、信頼関係の構築にも役立ちます。

ForbesBrandVoice

人気記事