ニュースサイトThe Vergeは6月4日、サムスンがフィンランド企業のOura(オーラ)を提訴したことを報じた。Ouraは現在、指に装着するウェアラブルデバイスの市場でトップに立つ「Ouraリング」の製造元として知られている。
The Vergeによるとサムスンは、Galaxy RingがOuraの5つの特許を侵害していないことを確認する判決を求めるために、訴訟を起こしたという。Ouraは過去に、「事実上すべてのスマートリングに共通する機能」を理由に競合他社を相手取る特許訴訟を起こしていたとサムスンは主張し、特に、センサーや電子機器、バッテリー、センサーから収集したメトリクスに基づくスコアについて言及している。
サムスンはまた、訴状の中でOuraのトム・ヘイルCEOが「サムスンのGalaxy Ringを注意深く監視し、適切な措置を講じる」とインタビューで語ったことに触れており、今回の訴訟は、Ouraからの訴訟に先手を打つために起こされたものだThe Vergeは報じている。
サムスンは、同社がすでにGalaxy Ringの設計を完了しており、今年の6月中旬までに量産を開始し、8月頃に米国でこのデバイスを発売すると述べている。同社は7月10日に恒例の新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」を開催すると見られており、この発売スケジュールはそのイベントのタイミングとも一致している。
サムスンは、訴状の中で同社のスマートリングが、Galaxy WatchやSamsung Healthアプリといった「健康とフィットネスをトラッキングするテクノロジーへの大規模な投資」を基盤にしたもので、「心拍数や心拍変動、血中酸素濃度、動き、睡眠をモニタリングする」と述べている。
サムスンは、これまでGalaxy Ringの機能について明かしてこなかっただけに、これは大きなニュースと言えそうだ。消費者のスマートリングの選択肢が広がることを歓迎したい。
(forbes.com 原文)