The Vergeの取材に応じたサムスンの広報担当者は、このデバイスには「最先端のセンサー技術」が搭載され、24時間身につけていられるほど快適なものになると語った。
快適な着用感はウェアラブルデバイスに必須の条件だが、現状のスマートウォッチに欠けている点でもある。筆者はサムスンのGalaxy Watch 6や、その前のモデルであるWatch 5 Proの大ファンだが、どちらも装着したまま眠ると違和感がある。また、専門家は眠りに入る直前にディスプレイを見ることが、睡眠の妨げになる可能性があると述べている。
この分野で先行したOuraのスマートリングは、精巧な睡眠トラッキング機能を搭載し、バッテリーの持ちもスマートウォッチ以上だ。Ouraのリングの価格は299ドルと比較的高価だが、競争相手が現れれば値下げにつながる可能性もある。
サムスンは、非常に積極的な価格戦略をとっており、Galaxy S24を予約した一部のユーザーに、期間限定でGalaxy Watch 6を無料で提供している。同社はまた、Watch 6シリーズで15%オフのキャンペーンを実施中で、他の製品もサムスンのショッピングアプリで購入した場合に5%の割引を適用している。
サムスンの指輪型デバイスが、一連の割引価格で発売されたり、今夏に発売予定のGalaxy Fold 6にバンドルされたりすることも十分考えられる。
同社はまた、スマートリングに独自の生成AIテクノロジーを搭載することも考えられる。サムスンの指輪型デバイスのAIは、ユーザーがどのように眠ったかを文章で説明し、指先から得たデータを用いて、睡眠時の体の変化を詳細に把握するかもしれない。
さらに、AIが自動的に運動を検知し、ウォーキングやジョギングなどを記録する機能を持つ可能性もある。
サムスンがスマートリングにどのようなAI機能を搭載するかはまだ不明だが、それがこのデバイスの最も興味をそそる部分でもある。しかし、ここで最も重要なことは、競争の高まりによってスマートリング市場が今後2年間で非常に急速に成長すると予測されていることだ。
(forbes.com 原文)