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2024.06.01 00:00

メールでの「御中」の使い方とは?正しい使い方と類語との使い分けを解説

「御中」とは?

「御中(おんちゅう)」は、企業や団体、組織に宛てた文書やメールに使われる敬称です。「御中」は「中の人へ」という意味があり、個人ではなく、組織全体に対して敬意を表す表現です。特定の個人ではなく、その組織内の誰かが内容を確認する場合に使われます。例えば、担当者が分からない場合や、部署全体に向けて連絡をする場合に「御中」を用います。


「御中」の正しい使い方

個人宛には使わない

「御中」は組織宛に使う敬称ですので、個人宛には使用しません。個人宛の場合は「様」を使います。

社内・社外メールでの使い方

社内メールで部署や課に宛てる際にも「御中」を使用します。また、社外メールでも同様に、企業や団体に対して使います。例えば、「営業部御中」「総務課御中」のように書きます。

事務局やセンター宛の場合

事務局やセンターが宛先の場合も「御中」を使います。例えば、「株式会社〇〇事務局御中」「〇〇センター御中」と記述します。

メールで「御中」を使うシーン

ビジネスメール

ビジネスメールにおいて「御中」は、複数人の団体宛にメールを送る際に使います。取引先に送るメールの場合は特に注意が必要です。「御中」と「様」を併用することはマナー違反です。例えば、「〇〇部署様御中」は誤りです。

社内メール

社内メールでも部署やグループ単位に宛てる際は「御中」を使用します。例えば、「開発部御中」「営業部一課御中」のように記載します。

複数人へのメール

「御中」は集団の中の担当者が不明な場合に使いますが、複数人全員に宛てるメールの場合は「各位」を使います。例えば、「〇〇部署各位」「営業部1課各位」のように記載します。

「御中」と類語の使い分け

「様」の使い方

「様」は個人宛に使う敬称です。例えば、「株式会社〇〇 山田様」のように、個人名の後に「様」を付けます。役職がある場合は「氏名+役職」もしくは「氏名+様」としますが、「氏名+役職+様」は誤りです。

「各位」の使い方

「各位」は団体内の全メンバーに対して使う敬称です。例えば、「関係者各位」「人事部各位」のように記載します。「御中」との違いは、団体内の全員に向けているか、特定の誰かに向けているかです。

「ご担当者様」の使い方

「ご担当者様」は、担当者が分からない場合に使う表現です。「御中」よりも丁寧な印象を与えるため、取引先に送るメールでよく使われます。例えば、「採用ご担当者様」「〇〇部ご担当者様」のように記載します。

「宛・行」の使い方

「宛・行」は、「御中」と同様に複数人に宛てた表現として使えますが、「御中」の方がより丁寧です。例えば、返信先が指定されている場合は「〇〇部署宛(行)」と書かれていることがありますが、返信時には「御中」に修正します。

メールで「御中」を使う際の注意点

個人宛には使用しない

「御中」は団体宛の敬称であるため、個人宛には使いません。個人宛には「様」を使い、複数人に対しては「御中」や「各位」を使います。「殿」は目上の人に対して使わないように注意しましょう。

「様」と併用しない

「様」と「御中」を併用することは二重敬語になり、マナー違反です。例えば、「〇〇事業部御中 山田様」は誤りです。個人には「様」、団体には「御中」を使い分けます。

件名やタイトルには使用しない

件名やタイトルに「御中」を使うことは適切ではありません。件名はメールの概要や内容が一目で分かるように記載しましょう。宛名は本文の最初に記載します。


まとめ

  • 「御中」は組織や団体に対して使われる敬称であり、個人宛には使用しない。
  • 「御中」と「様」を併用することは二重敬語となるため避けるべきである。
  • 「御中」はビジネスメールや社内メール、複数人に対する連絡など、様々なシーンで使われる。
  • 「御中」と類語(「様」「各位」「ご担当者様」など)の使い分けを理解し、正しく使うことがビジネスマナーである。
  • 件名やタイトルには「御中」を使用せず、本文の最初に記載する。

「御中」の正しい使い方を理解し、ビジネスシーンで適切に活用することで、より丁寧で礼儀正しいコミュニケーションが取れるようになります。相手に対する敬意を示しながら、円滑なコミュニケーションを図りましょう。これにより、ビジネス上での信頼関係を築き、より良い人間関係を構築することができます。

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