コスモ女子は、「すべての女性と女児のエンパワーメントを図る」ことをミッションに活動する企業Kanatta(カナッタ)の事業としてスタートした。宇宙業界で働きたい人から、ただ宇宙が好きという人まで幅広く参加して、宇宙飛行士を招いた勉強会や「部活動」を行っている。その部活のひとつ「コスモ女子アマチュア無線クラブ」が独立して、人工衛星の開発に乗り出したというわけだ。
開発したのは、1辺10センチメートルのキューブサットと呼ばれるタイプの超小型衛星「Emma」(エマ)。神社に奉納する絵馬にちなんで命名された。みんなの願いを宇宙に届けるという意味がある。2024年中に国際宇宙ステーションに運ばれ、そこから放出されることになっている。放出の様子をみんなで見るライブビューイングイベントも計画している。
Emmaのおもなミッションは3つ。ひとつはクラウドファンディングで募集した人々の願い事を宇宙に届ける「宇宙絵馬」。ふたつめはEmmaから送られてくるデータを使った「おみくじ」。コスモ女子アマチュア無線クラブのホームページで結果が見られる。みっつめは宇宙からの写真撮影だ。そのほかのミッションも現在検討中。
この人工衛星の打ち上げをとおして、年齢や経歴に関係なく宇宙に挑戦できる場の提供、宇宙業界の発展、宇宙業界で活躍する人材を増やすことに貢献したいと同クラブは話している。
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