保険事業の利益は急増
現在93歳のバフェットは、後継者についても言及し、投資家たちは「あまり長く待つ必要はない」と語った(彼はすでに、バークシャーの保険以外の事業を担当するグレッグ・エイベル副会長を最終的な後継者に指名している)。バークシャーが4日に発表した第1四半期の純利益は前年同期の355億ドル(約5兆4800億円)から64%減の127億ドル(約1兆9600億円)に減少したが、この減少はほぼ全て、持ち株の価値の減少によるものだった。一方で、第1四半期の営業利益は、前年同期の80億6500万ドル(約1兆2400億円)から112億ドル(約1兆7200億円)へと39%増加した。バフェットは以前から、所有する事業から直接生み出される営業利益が、純利益よりも価値のある指標だと主張してきた。
バークシャーは、ガイコを含む保険事業の好調な業績の恩恵を受けており、保険引受による営業利益は昨年の9億1100万ドル(約1400億円)から26億ドル(約4000億円)に急増した。
毎年オマハで開催されるバークシャーの年次株主総会は、投資家たちがバフェットのアドバイスや予測を熱望する、毎年恒例のイベントであり、しばしば「資本家のためのウッドストック」と呼ばれている。
今年のイベントは、昨年亡くなったバフェットのパートナー、チャーリー・マンガーへの賛辞で埋め尽くされ、マンガーとバフェットのインタビューを収録したビデオも上映された。バフェットは、投資家からの質問に答えているときに、エイベル副会長のことを間違えて「チャーリー」と呼び、観客の笑いと歓声を誘っていた。「実はもう2、3回確認していたんだが、また間違えそうだ」と彼は語った。
(forbes.com 原文)