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2024.05.07 12:00

バークシャーの手元資金が「過去最高」、気になる米国外の投資意欲は?

海外投資についてバフェットは、バークシャーが「米国外で多くの重要な投資を行うことは予想していない」と語ったが、カナダへの投資には意欲的であり、ある案件の検討を進めていると述べた。

保険事業の利益は急増

現在93歳のバフェットは、後継者についても言及し、投資家たちは「あまり長く待つ必要はない」と語った(彼はすでに、バークシャーの保険以外の事業を担当するグレッグ・エイベル副会長を最終的な後継者に指名している)。

バークシャーが4日に発表した第1四半期の純利益は前年同期の355億ドル(約5兆4800億円)から64%減の127億ドル(約1兆9600億円)に減少したが、この減少はほぼ全て、持ち株の価値の減少によるものだった。一方で、第1四半期の営業利益は、前年同期の80億6500万ドル(約1兆2400億円)から112億ドル(約1兆7200億円)へと39%増加した。バフェットは以前から、所有する事業から直接生み出される営業利益が、純利益よりも価値のある指標だと主張してきた。

バークシャーは、ガイコを含む保険事業の好調な業績の恩恵を受けており、保険引受による営業利益は昨年の9億1100万ドル(約1400億円)から26億ドル(約4000億円)に急増した。

毎年オマハで開催されるバークシャーの年次株主総会は、投資家たちがバフェットのアドバイスや予測を熱望する、毎年恒例のイベントであり、しばしば「資本家のためのウッドストック」と呼ばれている。

今年のイベントは、昨年亡くなったバフェットのパートナー、チャーリー・マンガーへの賛辞で埋め尽くされ、マンガーとバフェットのインタビューを収録したビデオも上映された。バフェットは、投資家からの質問に答えているときに、エイベル副会長のことを間違えて「チャーリー」と呼び、観客の笑いと歓声を誘っていた。「実はもう2、3回確認していたんだが、また間違えそうだ」と彼は語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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