今週は小規模な流星群もあるが、冬の空を飾る明るい星々の他だけでなく月と輝ける金星の大接近が最大の見どころだ。ただし、かなり早起きする必要がある。日没直後の東の空に輝く明るい木星は、怠け者の天文マニアでも見ることができる。
11月7日火曜日:月がレグルスと接近
欠けていく三日月が、しし座で最も明るい恒星レグルスと接近するところを見るチャンスだ。7日午前1時頃から明け方にかけて東から南東の空で輝面比37%の月のすぐ近くにレグルスが見える。午前2時半頃には明るい金星も現れる。11月9日木曜日・10日金曜日:月と金星が接近
これは今週、最も美しい光景といえるだろう。ただし見るためには多少の熱意が必要だ。9日と10日の早朝、細い月が明るい金星のすぐそばに現れる。11月13日月曜日:おうし座北流星群がピーク
「流れ星」の数は1時間あたり最大5個ほどの小規模な流星群だが、おうし座北流星群は、明るい火球を生むことで知られている。もし今週、火球を見たらおうし座北流星群に違いない。この日の夜に流星群を見るべきもう1つの理由は、月のない夜空で流れ星が発生するからだ。深夜すぎの暗い夜空で、放射点のあるおうし座が西の空高く昇ったときが一番の見頃だ。
今週の星々:プレアデスとオリオンのベルト
夜10時頃外へ出て東の空を見ると、冬の夜空で最も美しく明るい星々をいくつか見ることができる。南西の空高くに木星が明るく輝き、その左には美しい散開星団であるプレアデス(すばる)がある。その下にはオリオン座で最も明るい2つの恒星、ベテルギウスが、オリオンのベルトの左に、リゲルが右に見える。いよいよ冬の到来だ。今週の星空鑑賞のヒント:星の見え方で住むべき家を探す
星空鑑賞の趣味をライフスタイルに取り入れた人は、家を買うときに考えるべきことがある。大げさに聞こえるかもしれないが、住宅購入を希望する人であれば誰でも、太陽の方向から部屋の「方角」を考えるべきだろう。2階か3階があれば、地平線を見下ろすのに最適だ。西に面した窓があれば、月の入り(三日月も)や日の入りを、夕方に惑星や星座を見ることができる。
高い窓が東に向いていれば、満月が昇るところを毎月簡単に見ることができるし、早朝の三日月や季節で最初に現れる星や惑星も楽しめる。
北向きの部屋では、(運が良ければ)オーロラか夜光雲を見られるかもしれないし、南向きの部屋は、空高く昇った月や星がちりばめられた夏の星座の景色がもたらしてくれるだろう。
(forbes.com 原文)